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何処までボクは試されているのかわからないけど、ジャスティンは急角度で仕事を僕にふるんだ。

『今日は僕の親友のバスがデモシアターでデモストをするんだ。彼はキーラナイトレイやジュードロウ、レディーガガなどのヘアスタイルをセットしたことがあり、Londonではビジネスパートナーなんだ。タクマ、今日彼のアシスタントをしてほしい。できるか?』


ボクは恐れおじけついたけど、

『No problem at all !!』

と平気で嘘をついた。
言葉だけでも強気でいかないと、ダメな感じがしたんだ。
最初はタダのおじさんかと思ったけど、ジャケットを脱ぐと全身タトゥーで往年のマフィアスタイルのようだ。
英国美容師は本当にみんなタトゥーをいれてるんだ。



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『絶対2人は殺してる。』

そう思いながら、もし口にしてしまうとサイプレッサー付きのMk.22でこめかみをぶち抜かれそうな雰囲気があったので、決して言葉にはだしてはいない。



モデルの仕込みが始まり、ボクは手を前に組んでただ見ていたんだ。
すると、
校内でサイレンがなり始め、先生が教室に入ってくるや否や


『火災報知器が作動しているから全員外に出て!』


全校生徒、外部へ。

『火災訓練思い出すなー。』

と今思い出さなくても良いことを思い出す。
この火災報知器事件のおかげでボクはバスと良い会話ができた。

バスがボクに話しかけた。

『そのキャップはSupremeかね?』
 
と聞かれたので

『はい、そうです。日本のSupremeのショップで買いました。』

と答えてバスは

『Coooooool !!!!』

と言ってくれた。
バスのお店はLondonのSupremeの近くにあるらしくて、ちょこちょこ行くらしい。

2週間前に行ったLondonでSupremeのお店の中を少し覗いたんだが、オシャレの向こう側にいっていたので最初は何の店なのかわからなかったんだ。

といった会話や日本で何をしていたのかという会話をしてるうちに、火災報知器事件が無事に解決してみんな中に戻ることに。



本番前。
会場は小さく受講生は多くはなかったが、小さいぶん密集しているのでそれがかえって緊張感を与える。


登場と共に拍手で迎えられる。
バスとモデルとボク。

絶対みんな

『あの隣におる東洋人誰やねん!』

って思ってたと想うよ。
そう思われることはわかっていたので、大物面でアシスタントをしてやった。

『もしかしたら、あの東洋人もすごいんじゃない?』
と思ってくれたら良いんだけど、やっぱりボクなんか誰も見てなかった。
会場は98:2で女子が多く、てか女子しかいない。
会場の女子臭がすげえ!



良いアシストができたかどうか分からないが、良い経験ができんだ。

デモスト中の英語は全く分からなかったので、会場にいる可愛い女の子探しをした。








24人は見つけだした。