~2/21
チェ・ゲバラがキューバで革命を起こした
際にインタビュアーに
「あなたはなぜアルゼンチン人であるのに、なぜキューバのために全てを捧げるのですか?」
と尋ねられ、彼はこう答えた。
「自由を教えるためだよ。」
あの時代、
アメリカが最も恐れた男であり、
世界が最も愛した男。
チェ・ゲバラ。
ボクはゲバラのような偉大な人物や革命家になる気はないけれど、彼の精神は尊重したい。
ボクがこの地に来て、最も芽生えた考えがある。
「日本のカルチャーをもっと知って欲しい!」
それは決してネットや本で読む情報なんかではなく、今を活きる現地の人の声で伝えたい。
皆に折り鶴を折ってあげる事にした。
1番分かりやすくて、お金がかからないし、何よりも美しいと思ってそれにした。
ただ、折り紙なんか持ってない。
なので、学校で使ったいらない英語の問題集。
これを定規で正確に計算して正方形の折り紙をセルフで作る事にした。
折り紙を作ってるとやっぱり皆興味を示す。
「何してるの?」
とよく聞かれた。ぼくは
「日本の伝統だよ。」
とだけ答えて、明確に何をしているかは伝えなかった。
完成した物を見せるとみんな感動して、
「Beautiful!!!」
と答えて、写メを撮りFacebookにアップロードする人がチラホラ。
勿論、見せるだけじゃなくクラス皆の分を作ってあげた。
美容科の子達もあげたんだ。
皆の分をね。
折り紙を折って、皆の名前を
カタカナ
ひらがな
漢字
に変換して羽の所に記入して、プレゼントしたんだ。
日本語にみんな興味を持ってくれたね。
「この三つはなにが違うの?」
「私の名前の"ダニー"の "ー" と"ダ"の点々の部分はどういう意味?」
「日本は上から下に文字を読むの?」
といった質問があったんだけど、今迄気づかなかったな!
そういえば。
今迄当たり前のように、扱ってきた日本語だけど英語圏の人達からすれば不思議で仕方ないんだろうね。
だってアルファベットは26文字しかないのに日本語の読み書きをするには最低でも2000文字以上は覚えないと駄目なんだ。
これにはみんな驚くね!
日本人やべぇっ!!
みたいに。
しかも本当に凄いのはみんな字を読んで書けること。
これには皆驚く。
識字率はほぼ100%だもんね。
日本の教育水準の高さは世界一だと思うよ。
写真を一緒に撮ったダニーという子は折り紙にすごく興味を示してくれて、作り方を教えてほしいと言われたんだ。
作り方を教えてあげたら、ボクより上手に作れたんだ。
日本人のボクよりも折り紙が上手い英国人。
ダニーは羽の所に自分の名前を書いて
「私からのプレゼントよ!」
と言ってボクに折り鶴をくれたんだ。
完全に惚れたね。