そういえばアインシュタインの名言でこういった言葉があった。




“常識とは18歳までに身につけた偏見のコレクションの事をいう”




この名言を当時20歳そこそこだったボクが本屋で立ち読みをしているところに目に入ってきた文章だ。



18歳までの偏見のコレクションなら大体の人間は学校生活の出来事が各々の常識をつくっている事になる。

それならボクは偏見ばかりの保守的な南部の人間のように差別主義を通すことになる。
たいした学生生活おくってなかったからね。



そして今ボクは仕事しながら語学学校に通っている。


ここでの学生生活でボクのよじれた常識を治すことができるのか?





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ボクは左手にダンキンドーナツのヴァニラチャイを持って飲んでいた。
右手側にタイ人の学生たちが見える。
通っている学校にはタイ人が異様に多いのだ。



タイのお国柄かどうかは知らんが男か女かわからない奴が多い。
それがボクを困らせる。

『HeなのかSheなのかどっちなんだ?』

と不要な悩みを抱え込んでいる。
性別的には女だとしても男として活きてる奴がいるのでどう呼んだらいいかわからない。

つまりボクはマイノリティーな人間には慣れていないのだ。

いつもボクは誤魔化すようにして

『sh…he…』

と言うようにしてどっちつかずの主語で通している。
相手に聞こえるかどうかわからないぐらいの声で言う。
そのあとに続く文章は大きめの声で話して誤魔化す。
だってマジわかんねぇーもん。



そしてボク達の先生はユダヤ系アメリカ人。
昔、和歌山にAEONの英語の先生として1年過ごしてたらしい。
和歌山市のショッピングモールのAEONで。


『あれはどうみてもCityではないわ!』


と彼女は和歌山の生活を振り返りそう言った。
そりゃあニューヨークCityと和歌山Cityと比べたらダメだよ!


『休みの日とかって何してたんすか?』


ボクは質問を投げかけた。
先生は



『なんばパークス行ってたよ。南海電車で。』


休みの日になんばパークスに行くのはボクの生活習慣と一緒!

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なんばパークスで戯れるソウルメイトとの写真を先生に見せると

『そうそうココだよ!ここの2階のカフェで週末を過ごしたよ!』


世界は広いと思っていた。
だけどそれは違った。
ぼくの視野が狭かっただけだった。




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学校の帰りに日系のスーパーに立ち寄る。
ここのスーパーの超常連なのに英語で対応される。
最近はそんなことがないように

『あぁー、腰痛いわ。』


とお会計の前にワザと日本語で独り言をいって日本人であることを遠回しに主張している。

なんでこんなことせなあかんねん。