予想の範囲内で生きることは難しい。
誰もが嫌な思いをせずにぬるま湯に浸かりながら人生を謳歌したいと思いがちだが、突然楽園を追放されることがある。
一度楽園から追放されたものは這い上がってくるしかない。
追放されるのは自分の予想の範囲外で起きる出来事だ。
対処のしようがない。
ボクはまだ楽園を追放されてはいないつもりでいた。
だが、現実はボクのコメカミをかなりエグい角度で殴りつける。
昔グアムに旅行した時に、後輩がナンパした女の子が結婚をしたことをFacebookでみた。
大した感情はもってはいなかったが、同じ時代に生きてるのに何がこういった差がでるのか未だに分からずじまで嫌になる。
研修でニューヨークに来た女の子のLINEから勝手に
“ちんこ”
という小学生が好きなフレーズを送ったりするのがいけないのかな？
このちんこメッセージ送信後、そこそこ怒られた。
ブラジル料理を食べに行った。
肉は食べ放題ということでボクの胃袋は喜びを爆発させていた。
次から次へと出てくるおびただしい肉の塊を目にして、スグに食べるのを止めた。
『そういや、風邪ひいていたんだった。』
ボクは馬鹿だった。
風邪をひいてた事を忘れていた。
自分の体調なんかよりも胃袋を優先してしまったせいで損をしてしまった。
ボクは肉なんか食べずに米ばっかり食べていた。
料理屋のブラジル人スタッフからは
『もっと食え！』
と言われ、勝手に肉を切り始めてボクの皿に置きやがった。
ダンキンドーナツの新作のドーナツはアメリカ文化の野蛮加減を知らしめることになった。
青と緑のドーナツ。
味は自分の経験値だけでは予想することができず(想像もしたくもない。時間の無駄だ)ただ食べることでしか解決はできなかった。
青いドーナツの味は、
青いドーナツの味がした。
緑のドーナツの味は、
緑のドーナツの味がした。
イタリア料理を食べる。
みんなで写真を撮る。
後ろのババアが勝手にポーズを決める。
お前誰やねん。