シャッターが押せないカメラに存在価値はあるのだろうか?
ボクがカメラのフィルターから覗く風景を撮りたいと思った。
だけど、上手くカメラが作動しなかった。
この日はヤンキースタジアムでヤンキースvsレッドソックスの“ドル箱カード”の試合を観戦する日だった。
こういう時に限ってボクはいつもトラブルを起こす。
トラブルの神様に愛されても仕方がない。
昼間にタイ料理を食べ夕方にカット講習に向かい、そのままスタジアムに向かった。
ヤンキースタジアム。
ボクは野球には詳しくないがMLBをケーブルで観戦していたTETSU君は
『やばいっす!!!』
と連呼していた。
もしボクがマジソンスクエアガーデンでWWEを観戦するなら
『やばいっす!!!』
と同じく連呼していただろう。
そして、選手入場。
隣のTETSU君は
『このガードナーって選手やばいっす!!!』
と色々と選手の情報を教えてくれた。
TETSU君はアレックスロドリゲスが好きだそうだ。
例えばこの時なんかプロポーズする男性の姿が映し出された。
まず初めに大型ビジョンに
『結婚してくれ!』
とメッセージが出たあとに、この演出。
彼女の返事はもちろんokayで2人は熱いキスを交わした。
ほんとアメリカ人はエンターテイナーが多い。
“F”から始まる最低の言葉を代表に次々と汚い言葉がでてくる。
『レッドソックス、ファッキンサックス!!(レッドソックスはクソ最低!)』
ヤンキースファンの怒涛の罵声。
よくそんな言葉吐けるな。
レッドソックス側の選手がホームランを打つと、ホームランボールを受け取ったヤンキースファンがそのボールを球場に投げ返す場面を生で見た。
お前のホームランボールはいらねぇっ!
という感じで投げ返してた。
『こいつら、マジだな。』
ボクはそう思い恐縮した。
黄昏、日本編