もし、ドナルド・トランプが大統領になるのであれば保守的政策(KKK寄り)によりラテン系のアメリカ人は追放されるだろう。
特に不法移民は容赦なく切り捨てていくのが目に見える。
そんなことよりもトランプ氏の髪型が気になる方が多いと思われるが、そんな事に時間を費やす暇はない。
ボクは戦力外通告をうけていた。
仕方なくきのこの山の手作りキットでお菓子作りに励んでいた。
なぜボクは戦力外通告を受けてキッチンに立つ事が出来ず(というかボクの家だ)こんな事をするはめになったのか。
それはキッチンがあまりにも汚かったので調理をする前に大掃除から始めなけれならなくて、そのせいで時間が大幅に遅れたからだ。
ゴキブリの死骸はゆうに数十匹はいた。
ありえない。
事前にボクの家でホームパーティーをすることは決まっていたのにも関わらず、ボクはそれに対しての対策は一切にせずに当日を迎えたのであった。
ありとあらゆる罵声が飛んだ。
女性陣は途中からタメ口で文句を言い始め、名前も呼び捨てにされた。
『おい!渡辺!』
ボクは黙って猛省を自分自身に促していた。
居場所がなくなった。
自分の家なのに。
UNOをした。
みんなに配られたカードは7枚。
ボクに配られたカードはサーロンインステーキの厚みぐらいあるんじゃないか!っいうぐらいのカードを配られた。
勝てるはずがない。
ボクは文句を言った。
嫌々またカードを配り始めた。
ボクが貰った手札は全て緑だった。
はい、はめられた。
何としてでもボクに勝たせる気はないらしい。
なるほど、認めよう。
ゲームを開始した。
負けなかったけど酒を飲まされた。
ボクの記憶に穴が開き始め自分の行為をきちんと把握することができなくなった。
酔ったのだ。
気がつけばみんな帰っていた。
パーティーの後に残ったのは楽しい思い出達と一握りの寂しさだった。
後には何も残らなかった。
黄昏、日本編