ピアノは弾く人の才能によって音色を変える。
ボクは音楽に対して詳しく話せるほどの知識は持ち合わせていないが、まさにその通りだと思う。
これは他の言葉に置き換えても正しい表現になると思う。
コスチュームは着る人の才能によって見た目を変える。
ボクはその時にロビンのコスチュームを着ていた。
そう、あのロビンだ。
ぼくがロビンのコスチュームを着てもバットマン側はきっと
“役に立たないサイドキッカー”呼ばわりするだろう。
まさに、その通りだ。
バットマン & ロビン
バットマンの相棒なのだが、悪く言えば舎弟みたいなものだ。
ボクはマスクをして上から眼鏡をかけていた。
眼鏡をかけないと何も見えないからだ。
アメリカ人に
『ロビンはメガネなんかかけないぜ!』
と痛恨のダメ出しをされる。
『早くバットマンを探さないとな!ガハハハッ!』
と笑われる始末だ。
『クソっ!こうなりゃバットシグナルを出すしかない!』
と思って言葉に発しようとしたが、誰にも通じなさそうなので諦めて言わなかった。
早速近所の子供達(こいつらは金持ちの子供)がお菓子を求めにやってきた。
僕達は崇高な精神の持ち主なので、出し惜しみなくお菓子を与え続けた。
子供達がいなくなるとヤニを肺まで深く吸い込み発ガン性の高い煙をタップリと吐いた。
また子供達がやってくると偽善的な笑顔と崇高な精神でお菓子を与え続けた。
だが清らかな気持ちとは裏腹に昨夜にボクは低俗な行為を受けていた。
知らない黒人の女(ロナウジーニョ似)に顔を舐められるという摩訶不思議アドベンチャーな事があった。
ボクは白ワインと寿司を頬張っていた時に突然話しかけられた。
面倒くさい事になりそうなので適当な返事を繰り返していた。
突然この黒人の女(ロナウジーニョ似)はボクの左頬にキスをしやがった。
美味しそうに見えたのか舐め始めた。
人の顔を舐めるなよ。
ボクはこれまで沢山の変態系のAVを観てきたが、実際に我が身に降りかかると興奮なんかよりもインポになりそうな感じだった。
ボクの目の前に座っていたポンコツ系日本人のおじさんは、これをチャンスだと思ったのかキスをしようとしていた。
このおじさんも顔を舐められていた。
あの顔の舐め方は、中だし濃厚ディープキスした仲でないとできない。
便乗して顔を舐められるという姑息なやり方をしたおじさんは、民衆にありとあらゆる罵声を浴びせられ、ギロチン台に上げられ、首をはねられた方が良い。
黄昏、日本編