生きていく上で必要なスキルは適応力だと思う。
どれだけ優れた人間でも周りの変化に対応出来なければ生きてはいけない。
これはまさしくダーウィンの進化論と同じで、＂生き残る生物は決して強いものではなく、変化に対応出来たものだ＂という事なのだ。
しかし、この変化に＂対応できたもの＂というのは2種類の人間が存在すると思う。
一つは、周りの変化にいち早く気づき対応し順応していく人達。
もう一つは、変化が起きてる事に気づかないけど図太い精神力で気が付けば乗り越える人達。
後者は極めて稀なケースだが少なからずそういった人間は存在する。
そいつはボクの近くにいる。
この人間はなかなかの＂間の悪い＂人間で、38歳になっても人と人との絶妙な間を外してくる種類の人間だ。
このポーズなんやねん。
腹立つな。
このパンツなんやねん。
腹立つな。
絶妙にロールアップされた感じや、この柄。
ヒップホップでも気取っているのだろうか？
いつもピチピチの黒のシャツを着て(どこかのスポーツブランド)、パンツは豹柄。
部屋着のセレクトでこんなにもダサいものはない。
どういう意図で買ったのか？
このおじさんにも良いところは沢山ある。
面倒見が良いのだ。
ボクがおじさんに
『焼肉のタレってどうやって作るんですか？』
と聞くと
おじさんは必要以上に話し始めた。
ボクは焼肉のタレの作り方に興味は持っていなかったので、早く終わって欲しいなと適当に相槌をうっていた。
それでもこのおじさんは話を辞めない。
そういえば、このおじさんは小学生の男の子に＂自転車のタイヤのチューブの話＂を永遠にしていた前科がある。
ボク達はそれぞれの部屋に帰り、ひと段落した後にメッセージが届いた。
だから、その情報いらないって！！