電車に乗って本を読んでいる時にクシャミをした。
後ろの席の方で「Bless you!」と見知らぬ女性が言ってくれた。
「Thank you!」とボクは姿すら見えない女性に感謝の言葉を伝えた。
この日のニューヨークは今期で1番寒くて、マイナス16度まで気温が下がった。
濡れたタオルを持って外で振りましたら、タオルが凍ってしまった。
このままじゃボクの気持ちも凍ってしまうだろうと思い、2日後にオフブロードウェイに足を運んだわけでございます。
Blue Man.
名は知っていたが内容は知らない。
91年から公演しているオフブロードウェイのロングラン作品だ。
なので、行ってみた(チケット代55ドル)
ボク達が座った席は二階席の1番後ろでDJブースの隣だった。
係員の女性の方(マイリーサイラスのような髪型をした美女だった)に
「前の席の人が違う席に移ったので、前に座っていいよ。」
と言ってくれた。
showが始まった。
もちろん撮影は禁止なので感想を述べると
awesome!!で
amazing!!で
great!!!な
showでした。
ついでにボク達が移動する前の席に座った人達がブルーマンにいじられていた。
噛んだガムをプレゼントで貰っていた。
いらねーーよ!!
showを見に来る客は本当にノリが良いね。
何よりも観客を巻き込むのが上手い!
遅れてやってきた客に対していじったり、おばあちゃんを舞台にあげたり、観客を1人ピックアップして人間魚拓をしたりしてね。
家に帰ろうとグランドセントラルターミナルに向かう。
ボクが乗る電車の電光掲示版を見る。
1番最初に出る列車の時刻が翌朝になっていた。
「えっ、電車動いてないの!?雪の影響でか!?やばい、帰れない!」
と半分は焦り、半分はおもしろいネタが出来るかなとワクワク感があった。
財布にはくしゃくしゃの1ドル紙幣が3枚しか入っていなかった。
ネタに飢えてたボクには最高の舞台であった。
係員に電車が動かなければどうしたら良いんだ!っという趣旨を伝えに行った。
「ん?普通に動いているよ。電光掲示版が壊れてるだけ。」
という返事をいただき、まっすぐ家に帰り、何も事件は起こらなかった。
黄昏、日本編
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