「げっ、なんだよここ!!」
とボク達は焦燥していた。
水上マーケットを後にして、念願のカレン族に会いにきた。
カレン族がいる村(観光客向け)までは、バスでは行けないらしく、バスの駐車場からバギーみたいな乗り物に乗って行った。
村(観光客向け)までの道中にあったのが上の写真。
城にしては外敵から身を守る気がないへっぽこな城壁。
その城壁をくぐり抜けて1分ほどで村(観光客向け)についた。
入り口。
現地ガイドに連れられて、入って右側の藁と竹で作られた家に案内された。
「はい、ここに座ってくださーい。」
と現地ガイドの人に言われるがままに、ボクはカレン族のおばあちゃんの隣に座った。
されるがままに民族衣裳を着せられて、クビに輪っかをつけられて(結構重い)写真撮影が始まった。
武田くんはこのやり取りを高笑いしながら動画を撮っていた。
ピースサインする日本人とカレン族。
このおばあちゃんは撮影が終わるとそのまま横になり、寝た。
マイペースだなー
武田くんが文明の利器であるiPhoneを違うカレン族のおばあちゃんに見せていた。
このおばあちゃんはここの村(観光客向け)の中で1番首が長い。
人類の叡智がつまったiPhoneを、かなりアナログに生活しているカレン族に見せていたけど、リアクションは極薄だった。
ボクはおばあちゃんが販売していたお土産を買ってあげた。
ここまでの無茶ぶりに付き合ってくれたせめてものお礼として買った。
木彫りのカレン族の人形のお土産を買った。
もらっても誰も喜ぶことのない類のお土産だった。
だけど、そのお土産はバスの中に忘れてしまった。
写真にも撮っていない。
そういうことだ。
武田くんはやりたい放題にカレン族の子供達と無理矢理交流を図っていた。
子供達は、見たことない種類の日本人に言葉を失っていた。
完全に引いていた。
子供達から笑みが消えた。
ボク達の日本人のような商業主義のシャワーを浴び続けてきた人間のサービス精神は、素朴に質素に生きるカレン族に全く響かなかった。
ゾウがいた。
もちろん乗れるのだが、完全に取れ高が良かったということで何もしなかった。
もう満足したのでバンコク市内に帰りたいとさえ思っていた。
僕たちの旅のスタンスはそんな感じ。
ニューヨーク編
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マルタ共和国編
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イングランド編
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香港・マカオ編http://ameblo.jp/suizenjigengorou/theme-10104260115.html
台湾旅行編
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