ご支援いただいている皆様、いつも本当にありがとうございます。
私たちは主に京都で活動しております。
普段の当たり前の生活の時間を割きながら、避難者の声を聞く会や、行政への要請などを行っております。
「子ども被災者支援法」の法律が2012年6月に作られましたが、この法律に伴う予算を、国は付けておりません。
形だけの法律です。
汚染は、あの20キロ30キロに留まる訳がなく、関東圏まで広がった事実をも、世間一般に全くと言っていいほど伝えておりません。と言う事は、関東圏の人が西日本に避難をしている、そんな事も全く知られておらず、地域や放射線量の線引きが、無用な分断を招いているのです。
そんな状況の中、この法律が成立したということは本当に画期的ではあったのですが、当然支援が回りません。私たち庶民が声を上げても、なかなか変わりません。
これは支援ではなく当然の権利だと主張はしても、先が見えず困惑しながら要請を続けるしかありません。
しかし子ども達の未来を考えたら、あきらめる訳にはいきません。
私達が一番まず優先したいのは、放射性物質により土壌が汚染されたその土地に今なお住み続けなければならない子どもたちを動かす事です。
除染が進んでいると言いますが実情は、全員が避難しなければならない状況です。周りにたくさんの放射性物質が置かれている風景、放射線管理区域と同様の線量でありながらも、杜撰な管理に置かれていることは、管理区域のことをご存知の方は尚更お分かりかと思います。
しかしこの人口をどう動かせばいいのか、気持ちはあっても本当に大変な事なので、まずはせめて子どもや免疫力が弱い人は、とにかく放射線を避けなければなりません。
紡はその部分に焦点をあてていき、どうしたら動かす事ができるのかを常に意識し合える仲間を増やしていきたいです。
今は「動こう」と決断できた人だけが動いているだけで、殆どの人達は我慢しながらその土地で生活せざるを得ません。
ですから本当ならば、放射性物質を撒き散らした電力会社やこの国が、責任を持って子どもたちを守らなければならないはずなのです。
声をあげるのは、やはり経験した人しか出来ません。
こんな大きな問題を、今までやった事もなかった行動を、避難ママは続けています。
時々色んな所でお話を聞いていただく機会や、行政への要請行動も私達の生活の一部になってしまっています。
これは、私達被災者だけの問題ではありません。
全国民皆が被害者なのだということを、ひとりひとりが知ってほしい。
私達の声を周りの人達にどんどん伝えていただけたら本当にありがたいです。
どうか宜しくお願い致します。