タヌキ対策 | aihamalteseのブログ

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愛犬の名は「あい(♀)」、犬種はマルチーズ、2010/4/18生

  昨日カナダ・トロント市在住の横倉規子様が、私のブログで「タヌキ」との合戦を発信していたのをご覧になって、北米での地域猫支援活動でのタヌキ対策の実際を調べて送ってきてくださいました。

横倉様の同意を得て拡散させていただきます。

 飯舘村でのご給餌の際タヌキの被害が甚大でお困りと知って北米での「タヌキ対策」を少し調査してみましたところ、こちらでもホームレスの猫を対象に給餌やTNR活動を行なっている地域猫支援団体があり、そこでも頭が良く非常に器用な「アライグマ対策」にかなり知恵を絞っていらっしゃることが分かりました。ご存知かとは思いますが、タヌキやアライグマは登ることは結構得意ですがジャンプすることができないという弱点があります。そこを利用した「アライグマ被害防止用餌箱」を開発・設置して成功を収めている例がいくつかありましたので、下のリンクにてお知らせしておきます。

http://www.thewildones.net/raccoons.htm
http://www.flickr.com/photos/wee3beasties/4952942180/in/photostream/
http://www.shadowcats.net/pdf-files/Shadow%20Cats%20Raccoon%20Proof%20Feral%20Cat%20Feeder.pdf

要は、猫が数匹ゆっくり食事できるような広さの台を用意して支柱に乗せて地上から離して猫が食事台に飛び上がれるようにする。一方、タヌキやハクビシンが支柱をよじ登っても食事台には乗れないように熊本城の武者返しよろしくプラスチックスカード状に食事台を囲む、ということのようです。

ご存知にようにタヌキとアライグマは似て非なる動物ですが、習性はかなり似通っていますので、このアライグマ防止用餌箱が飯舘村でも活用できるのではないでしょうか。ただし、ハクビシンはネコ科なのでひょっとしたら、この餌箱での撃退は無理かも知れません。[付記:いま気になって調べたところ、ハクビシンは1メートル程度ならジャンプできるようです。但し、横へのジャンプは苦手で木から木へジャンプすることはほとんどなく、一度地面に下りて別の木に登って餌を漁る、とありました。これが本当なら餌箱の支柱を少し高くして、猫用の跳躍板や跳躍台を用意すればハクビシンも撃退できるかも知れませんね。]

もちろん、被災地で給餌活動や保護活動を行なっていらっしゃるボランティアンの皆さんには、こうした特殊な餌箱の工作や設置に費やすことのできる資金や時間の余裕は恐らくないと想像します。ですが、こうした餌箱を実際に使用しているこちらの団体と接触して、少しでも安い値段で少しでも手軽にタヌキ被害を防止する餌箱が作れないかどうか問い合わせてみることは可能です。みんなで知恵を出し合うフォーラム(=オンライン掲示板)のようなものもいくつかあります。そこにメッセージを掲載して福島の被災動物のために何か良い知恵はないものが尋ねてみようと思います。現在お使いのプラスチック製衣装箱などを利用して安価に、しかも比較的簡単にタヌキやハクビシンを撃退できる猫用餌箱ができれば、その分飢えている猫たちが食事にありつけるわけですから、かなりの経費節約に繋がりますよね?

飯舘村のワンちゃんたちは現在ほとんど係留されているようですので、支柱の上の猫用餌箱は使えませんから、またこちらは何か別の工夫が必要です。これもまたフォーラムなどで誰か良い知恵がないか尋ねてみるつもりです。北米の農場などで飼われている犬は番犬が第一目的であり係留されていませんし、北米では犬の係留を虐待とみなす傾向がありますので、犬の餌箱をアライグマに荒らされるなどの問題自体が存在せず、これに関係するアイデアも見つからないとは思いますが、尋ねてみる価値はあると思います。


ボランティアの皆さん、どうでしょうか?作ってみる価値はあると思います。

横倉様ありがとうございます。