luki LIVE:東京物語 | NIGHT HAWK FLIGHT★彡

NIGHT HAWK FLIGHT★彡

テーマ別に見てもらえると
わかりやすいかもしれません

 NIGHT HAWK→自分の想い、日常
 RHODSE WALK→愛猫ローズの日記
 SONIC VEIL→音楽への想い
 時の消える時→詩集、BELAVIS
 THUNDERBOLT Ex→バンドのこと


去年の6月、アルバム『パープル』から始まった、lukiシアター
【パープル音源試聴】


凍てつく冬を、熱い情熱で溶かし破る息吹きを放ち
暮れゆく秋、冷たい風が頬を撫で始めた、東京から
11月19日、冬を、なにかを乗り越えようとするかのように発せられた銀盤



『東京物語』【音源試聴・全曲レビュー】


EDM(Electronic Dance Music)…
一聴するとノリのいい、華やかなサウンド
だが、lukiのそれは、パープルで魅せた悲壮なまでに訴えかけて来る感情を昇華させたもの
ジャンルを乗り越えた。そう、それはまさに、今までの『音楽』というジャンルへの挑戦と復讐であろう芸術に感じられる



そして今日

2014, 12, 9 @SHIBUYA LUSH

19:30 luki Out front!


アルバムの紹介と合わせて、ライブを振り返ってみたい。

今日のステージはこんな雰囲気




ひとは誰しもひとり…

北欧の静かな冷たい海が横たわるようなSEのなか、スクリーンから登場したluki

ステージのセンターに、ひとり
スポットライトに浮かぶluki

白いヴェールの光りの向こう
眼差しは遠く、何を見つめる?


幕開けはもちろん『東京』
アルバムでも1曲目のこの曲

東京


東京にはいろんな道がある
繁栄の裏に隠された混沌とした暗闇
70年代から東京を歩いてきた自分
世代は違えども、同じ東京で生まれ育ち、煌びやかな表通りから路地裏まで歩いてきたluki

90年代を彷彿させると言う人もいるが、自分には80年代に感じた。
光がなくては影はできない。影がなくては光は輝かない。
でもね、東京生まれ東京育ちのluki、そして同じく自分にとっては、さりげない日常の東京。

「故郷はどこですか?」初対面の人には大概そんなことを質問されるが、いつも答えに困る。
貴方が思う『東京』と、僕の『東京』は違うんだなって。

スクリーンに映し出される東京のスピーディーな映像に乗せて、トランスに叩き込まれるダンサブルな『東京』に続き

2曲目『観覧車』

アルバムでも2曲目のダンスポップなナンバー。
恋愛を観覧車に被せたちょっぴり切ない歌詞。
ノリの良いダンスビートが、なぜかホッとするような…ライブの緊張感を溶きほぐし、身体が揺れてゆく。

そしてアルバム3曲目『蝶が飛んだ』

ブリティッシュな雰囲気。雨の多いイギリスの濡れた街並み、雨上がりに光が差し込むような、そんな感覚を感じられる曲。

MCを挟み、ライブは3曲目
アルバムでは4曲目の『曖昧なファンタジー』

ハウスなサウンドのこの曲。
英雄気取りに浸るヒーローを皮肉った歌詞がハウスなビートと合わさり、アニメな映像により、道化師的なサイケな雰囲気を醸し出す、自分お気に入りのナンバー。

次にアルバム5曲目『パラレルワールド』

以前のパラレルワールドから大きく変化した曲調。
サビの部分はスキー場で聴いたら気持ち良さそうだね。

この曲の歌詞は自分のお気に入りで
パラレルワールド。パラレルとは「並行」
真っ白い雪の上に刻まれるシュプールのように、永遠に離れない関係…
なんて素敵な恋愛関係であろうと思う。

この曲の魅力的なところは、完成形の幸せソングではないところ。
そもそも、幸せに完成なんてあるんだろうか?
恋愛って、行き着くとこまで完成したら終わりなのか?
自分はそんな恋愛はごめんだね。

ひょっとしたら、一生、2本の線は重ならないかもしれない…
でも、いつか1つになれる。そう強く信じて手を取り合い、懸命に模索して2人愛を育み、乗り越えてゆこうと刻まれるシュプールは、綺麗事じゃない、真実の愛の形じゃないかな。
永遠に消えることのない、寄り添う2人の輝く愛の軌跡であろう。

ホンワカした楽曲ながら、並行する2人の世界をlukiらしい視点で語った詩。
人間にとって1番大切な愛について考えさせられる、いい歌だなぁと思う。

あなたは、今の関係で満足しますか?
それとも、その先を目指して乗り越えようとしますか?

アルバム6曲目『夜の国のアリス』

これもブリティッシュな雰囲気を感じられるナンバー。ゆるい、流れるような感覚に浸れます。

アルバム7曲目『深淵の揺らぎ』

ライブを観に行ってる人にはお馴染みの、ハーモニカのインスト。
アルバムではアレンジを変え、スパニッシュなギターストリングスになりましたが、ジプシーなスパニッシュというよりは、自分的には中東なイメージがしてしまうのは何故だろう(笑)

そして、そして、アルバム8曲目『こぼれる詩』

自分的には、このアルバムにおいて、鉄板です!鳥肌です!
サイケデリックなサウンドと落ち着いたビート、それが上がる!
自分にとってのダンスミュージックってこれなんだなぁと、気付かせてくれるような逸品です。

んで、そんな逸品からのアルバム9曲目。ライブでは4曲目となる『KISS OR KILL』

KISS OR KILL


70年代ロックを彷彿させるギターリフ。沢田研二の映画『太陽を盗んだ男』のような、ある意味カオスな匂いも感じます。
時計の針音のような刻みサウンドが、緊張感を高めてゆく。

この8曲目9曲目の部分は、上がるポイントだなぁと思う。

ライブでの、白と黒の絵の具が混ざり合い、美しい花が万華鏡のように舞う映像が曲に合ってカッコ良かった。

アルバム10曲目『モノクロームの恋人たち』

上がった体温をゆっくり落ち着かせてくれるような、ブリティッシュフォークな雰囲気の曲。
北欧の砂浜、波打ち際を歩いているような、そんな気持ちになります。

アルバム11曲目『クリームソーダ』

この辺、落ち着く曲が続きます。
ちょっとカーペンターズな雰囲気の安心感。ポップな曲です。

アルバム12曲目『四角い箱にいた頃』

題名だけ見ると刑務所みたいですが違います。カップケーキの歌です。
ドラムンベースなサウンドとlukiの声がちょっとセクシーに感じる曲。
この曲を聴いて期待してしまうのは、以前ライブで聴いた『石鹸は薔薇の~』のようなセクシーな曲も、これから出てくるといいなと思う。

アルバム13曲目『揺れる梯子』

この曲は、ライブのアンコールでした。
まるで映画のエンディングのような、観終わったあとのスッキリとした高揚感と安堵な気持ちになるね。

ステージのバックに流れる、荒野に浮かぶ黒いキューブ、東京の街並みに浮かぶ黒い隕石、何かを提起するような映像が印象的でした。

そして、ライブ、アルバムのラストソング『100年後のあなたへ』

トランスなダンスチューンに変化した100年後。そこにはYMOなテクノな雰囲気も感じられる。

何が足りないかわからないまま
もっと もっと求めた

反対!反対!と叫んだところで、現実的に何百年も、世界は何も変わっていない…
反戦、反核、政治統制の歪み…

それでも、百年後のあなたが笑顔になれますように、現代を生きる自分達は何をすればいいのだろう?
どう生きてゆけばいいのだろうか…

映像に流れる、月の荒涼とした風景が、地球の未来であってはならない。

そんな問いかけと、未来への願いを込めた、この曲はやはりいいね。
壮大な高揚感に包まれます。


といった感じのフルアルバム、そしてライブでした。





三嶋章義の映像のなか、円山天使の奏でるギターに80年代なロックを感じ、山本哲也のシーケンサーに最先端のEDMを感じるサウンド。

lukiの魅力と言えば、やはり詩が大きくクローズアップされるであろう。
誰しもが見ている日常、そして誰もが感じる感情。日常であるがゆえ見逃してしまっている、大事なポイントに気付かせてくれる。

それはまるで、白昼の下にさらけ出し、浄化していくかのように…

全体を通して言えるのは、lukiの歌唱力、歌メロの美しさと、表現力の爆発したアルバムだということ。
パープルからの進歩を是非体感してもらいたくて、最初に以前のリンクを貼りました。

自然を破壊して作り上げた70年代-80年代
自然と融合して創り上げてゆく21世紀のEDMサウンド

それはまさに、70年代-80年代に我々日本人が見せた開拓者魂ではないだろうか。

バンドをやっている自分としても、ロックバンドというカテゴライズされた形だけではなく、lukiで感じることの出来た開拓者魂を見習って、いろいろなことにチャレンジしていきたい。


走り続けるluki

MV『KISS OR KILL』でも、走りまくっていたlukiだが、それは日常的でもあるようで、なんと実際にレースにも参加し、好成績をおさめているようです。




そんなlukiの情報はこちらでチェック!

lukiオフィシャルHP

Ameba lukiページ

bk2 lukiページ


次回ライブは、12月31日
COUNTDOWN JAPAN 14/15

去年も観に行ったんだが、正直スゴいライブでした!
本当の意味で、lukiライブを体感したいなら、こちらへ。

そして来年、2月28日
渋谷に戻り、TSUTAYA O-nestでもライブが開催されるようです。



2次元から3次元へ

lukiという質感が感じられるライブ
そして、フルアルバム

貴方も感じてみませんか?