東京はもう10日ほどになりますか、雨が降り続いています。そしてまもなく、トドメの台風が来るという低気圧な日々ww
こんなリズムに乗れない天気でも、ちょこちょこ砧公園に出向いてはハーモニカ吹いてます。
こんな所や
こんな所
雨の公園もいいもんだけどなぁ~
ギャラリーは
カラス君(笑)
むしろ人が居なくて練習にはもってこい!
東京ドーム9個分の広さ独占ですわ(笑)
BELAVISの動画に向けての曲を練習してるんだけど、録音して聴いてみると、どうもね…リズムが気になる…
ペースが遅かったり速かったり、吹きづらいフレーズだともたったり…
独奏はリズムキープが難しいとあらためて感じました。
なので、強力な助っ人を購入!
メトロノーム!
いや、音楽やってたら、普通に皆持ってるだろww
いやいや、バンドマンだったからね、あまり使う機会がなかったのよー
正確に言うと、クリップチューナーにメトロノーム機能が付いてるものだけど、クリップタイプは指にも付けられて便利かも!
こんなとこにもクリップ!
見やすい!
そして、夜も見やすい!
実際、マンションだと思いきりハーモニカ吹けないんだよね〜
砧公園頼りの自分にとっては、野外で使いやすいアイテムはありがたいです。
独奏だと、感情を込めるとこなどは、リズムに合わせない方がいい時もあるのだけど、曲中なんかはリズムキープ出来てないとダメだしね。初心に戻って練習することにしました。
今練習してるのはEmの曲なので、マイナーチューンのハーモニカ使ってます。
SUZUKI:Manji
SUZUKI:SU-21W
ハーモニックマイナーのテンホールと複音、2本使ってみてる。
唄うように感情表現出来るテンホールを主旋律に、トレモロ音と分散和音の美しさで複音ハーモニカを伴奏的に使おうかと。
いい感じに曲になってきたんだが、あらためて、分散和音は難しい…
これがオーソドックスな5穴分散和音の幅。
複音ハーモニカは上下2穴で1音、吹き吸いが順番に並んでいるので、5穴で3音の分散和音です。
これを4音、オクターブの音が出る分散和音にすると
この幅…
けっこう自分…口的に限界の幅なんよね(笑)
でもでも!
やっぱりオクターブ鳴ると綺麗なんよー!
頑張るもん!(`・ω・´)ゞ
マイナーキーのハーモニカというのも、実は使うの初めてでね、ここんとこいろいろ調べながら勉強してます。
マイナーには、ハーモニックマイナーやらナチュラルマイナーやらあってね、ハーモニックマイナーというのは「和声的短音階」とも言って、日本で言うと、荒城の月とか、海外で言うと、民族音楽的なフレーズが吹きやすい。
かたや、ナチュラルマイナーはブルース系のマイナーという感じかな。
自分が今回チョイスしたのはハーモニックマイナーなので、なんとなく民族音楽的な雰囲気になってます。
テンホールの音階配列的には
Eハーモニックマイナー(和声的短音階)
吹:EGB EGB EGB E
吸:F#BD# F#AC D#F#A C
Eナチュラルマイナー(自然的短音階)
吹:EGB EGB EGB E
吸:F#BD F#AC DF#A C
となって、実はD#→Dになっただけなんだよね。
で、テンホールハーモニカや複音ハーモニカは、1本1本キーが決まってるわけだけど、この音階に近いキーのハーモニカだと、普通のメジャーキーのハーモニカでもマイナーフレーズが吹けちゃうわけ。
曲がEmの場合は、サードポジション、Dメジャーのハーモニカ
Dメジャー
吹:DF#A DF#A DF#A D
吸:EAC# EGB C#EG B
配列が違うけど、同じ音使ってるよね。
クール系のサードポジションにたいして、もっとナチュラルにしたい時はGメジャーのハーモニカを使う
Gメジャー
吹:GBD GBD GBD G
吸:ADF# ACE F#AC E
こちらも並びは違えど、同じ音使ってる。
さあ!ここまで来ると、頭こんがらがってくるよね!笑
じゃあ、どのハーモニカ使えばいいのー?!ww
おれもここ1ヶ月、さんざ悩みました…
正解は…
なんでもいい…(´-ω-`)
配列を3音づつに区切ったのは、これ3音で和音なんです。
メロディを吹く時は、D#→D、C#→Cの違い。ハーモニカは「ベンド」って技を使えば半音下げることが出来るので、どれでも同じとも言えるんだけど、和音出す時に違いが出る。
これ、意外とおっきいんだよね。
そして、なんとなく吹き吸いするときの「クセ」ってあるので、それもポイントだと思います。
なんだよー!ハーモニカって面倒くさい楽器だなー!
と思った貴方!笑
メロディや和音のハマるハーモニカ見つけた時の感動ったらないよ。
自分が思い描いてる楽曲のプラスアルファが創れる。
自分だけの殻に閉じ籠らないで音楽を広げたい…
そんな思いもあって、自分はハーモニカ吹いてるわけですが、なんとなく、テンホール=ブルース、複音=童謡・唱歌、ってイメージあるよね。
ホントはどうなんだろ…と思って、自分の大好きなこのハーモニカ、現存するメーカーでは最古参となります、SEYDEL1847が生まれた19世紀を振り返ってみました。
時は19世紀、ハーモニカが生まれたドイツ、ヨーロッパでは、ロマン主義に基づく「ロマン派音楽」というのが主流でした。ロマン派で活躍したのが、ベートーヴェン、ワーグナー、またはショパンといった顔ぶれです。日本では幕末から明治にかけて、滝廉太郎や山田耕筰の時代ですね。
ロマン主義とは、妄想や夢物語を主張したものではなく「真実は必ずしも公理にさかのぼりうるとは限らず、感情や感覚・直観を通じてしか到達し得ない世界には、逃れようもない現実がある」という思想に基づいたものです。
これは自分がよく話している「リアルとは…」という思想に通ずるものがある。
そして、ロマン派音楽から徐々に、民族主義的傾向が現れ始め、後期ロマン派「国民楽派」と呼ばれる音楽が台頭してきます。いわゆる「民謡」ですね。
ドイツ、オーストリアを中心にヨーロッパに広まり、諸外国、中南米・ハンガリー・ルーマニア・アメリカでも民族主義的な傾向の国民楽派が見られるようになったようです。
アメリカで言うところの、フォークやカントリーの前身と言ったところでしょうか。
このように歴史的に見ても、ハーモニカのイメージというのは、流行りに乗った、後付けな部分が大きいなぁと思いますね。
ひょっとしたら、ワーグナーがハーモニカ吹いてた可能性もなきにしもあらず!
タンホイザー行進曲、小学校の時ハーモニカで吹いてたし(笑)
そんな時代に生まれ育ってきたハーモニカ
おそらく、テンホールのハーモニカと複音ハーモニカのコラボなんて、なかなか見ないだろうなと思うけど、自分の中では最初に書いた通り
唄うように感情表現出来るテンホールを主旋律に、トレモロ音と分散和音の美しさで複音ハーモニカを伴奏に…
極々、自然派生的な感覚なんです。
リズムに乗るって、こういうことなんだと思う
冷酷に刻むリズムの先にある現実を…
今日の我が家は、湖の畔にありました