再現・・ | 呑気な頼さん

呑気な頼さん

私の暮らす磐余の里は桜井市の南西部一帯の古き地名。日本書紀・古事記・万葉集などに数多く登場し十二代もの宮都が置かれた町です。大物主の鎮座する神山「三輪山」の麓には日本最古の市である「海柘榴市(つばいち)」や「仏教天来の地」、日本最古の道「山の辺の道」が通じてます。

 

涼しい音色『風鈴』・・
引越ししてから12年間使ってた南部鉄製の「なすび」という名の風鈴ですが、風雨に晒され錆びまくって茶色くなりました。家族は捨てて新調しようと言うけど愛着がある風鈴、何とか当時の色に再現して色付けしました。風鈴は釣鐘型で金属製・陶製・ガラス製など種類が多く夏になると軒などに下げて音色を楽しみます。吊るした鈴に舌(ぜつ)に結んだ短冊(たんざく)が風に揺れ、その舌が鈴に当たって涼しい音色で楽しませてくれます。

 


風鈴の起源は中国ですが、その使い方は今とは全く異なり、音の鳴り方で物事の吉凶を占うという占風鐸(せんふうたく)が起源とされ、仏教とともに日本に伝来しました。当時は今のような涼しげな音ではなく、ガランガランという音で厄除けとして使用されていました。