2015年4月8日(水)パラグアイ、アスンシオンより更新。



西アフリカ旅は孤独でした。

そもそも“旅行”なんて概念ない地域ですから、旅行者というだけで珍しがられるのに
ましてや女のひとり旅なんて。

何のため?お金があるならビジネス始めたら??
・・・なんて話に何度なったか。


そんな“苦行”とも“修行”とも言える旅を終えた私は
帰国ではなく南米行きを選びました。
それは本当に思いつきで
でも、そんな自分の思いつきを褒めまくりたい。


南米の旅は、西アフリカの旅とは真逆。
日本人で溢れかえっています。




そんな日本人旅仲間と接することで自らが成長するということを、
ある旅人が教えてくれました。



日本人宿に泊まることで、私が占い師であるということが知れ渡り
私の左手は再びカードを恋しがりました。



ヒッチハイクしながら地元の人達と接することで、
たくさんの優しさと親切に触れました。



街の広場で、マーケットで、路上のお仕事をすることにより
地元民の笑顔が私の右手を治療家に戻してくれました。



路上のお仕事をコラボレーションをする旅仲間と共有できる感覚が
私に今までの自分史上 見たこともないような笑顔を運んできてくれました。



初めて会った人なのに、こんなにも楽しくてこんなにも大好き。まだ離れたくない。
そう感じさせてくれる出逢いをウユニ塩湖のdaytourが与えてくれました。





西アフリカという修行を終えたとき、私の感覚は研ぎ澄まされていたように感じました。
だからこそ
また旅を終わりにしたくなくて、南米行きを選んで。
でもその裏で西アフリカ以上の旅ができるのか・・・疑問もありました。


その結果 巡りあった手段が、ヒッチハイク。
交通費ほぼゼロで南米最南端の街:ウシュアイアから3000kmほどでしょうか
北上しました。そのほとんどを女ひとりで。。。


南米当初にあった私の疑問をよそに

ヒッチハイクの旅は、
日本人宿に泊まることは、
日本人旅行者と接することは、
治療家として路上のお仕事をする日々は、

西アフリカ旅に勝るとも劣らないたくさんの刺激と楽しみと感動をもたらしてくれました。



移動進度はかつてない遅さで南米大陸の半分弱を移動するのに2ヶ月もかかっていますが・・・
この速度だから良かった。
この速度でなければ感じ取れなかったもの・見えなかった景色が
たくさんあったと思います。





そして訪れたウユニでの日々。

正直イイコトだけではなかった。

人間関係やうまくいかないことに
心が締めつけられたり・平気なフリしてハートが傷ついたりすることもありました。
もちろんそれと同時に、
私が無意識下で誰かを傷つけていたこともきっとあったでしょう。

濃かった。濃すぎた。

あんなに夢中だった時間は、きっと人生に何度もないってくらい。

ひとりでも出逢う人が欠けていたら
1日でもタイミングがズレていたら
全部違った結果になっていたに違いない

というくらいの奇跡必然を感じました。


後ろ髪を引かれながら、ウユニを発って
ボリビア―アルゼンチン国境でイミグレ職員とモメたり・・・。
国境から次の目的地へ向かう間にトラブルが幾重にも重なって
電気もない田舎でトラック運転手のおじさんたちと4日も共同生活を送ったり・・・。


これはウユニを終えた私にとって、とても大きなモラトリアムの時間でした。

そんなモラトリアムの時間中 ずっと・ずーっと考えていました。




次にワクワクすること・ドキドキすること。
泣きたくなるくらいの感謝と感動。
自分も知らない笑顔がこぼれるほど楽しいこと。
さぁやってやるぞ!っていうプライド。



そう考えたとき、今行き着いた答えは『あたしはもうだめだ。』でした。

南米に意欲を失いました。。。

端的に言います。
帰国です。
ちょっと寄り道したら、予定を前倒して帰国します。


南米は何も悪くありません。笑
むしろ与えてくれたことばかり。

私が変わってしまったの。
西アフリカを終えた時のような研ぎ澄まされた感覚を、今はもう感じない。

それは単に「飽きてしまった」という表現とは違って
『満たされてしまった』 が、一番近い言葉。



ウユニで出会った27年プロ写真家をやっている日本人のおじさまに
「自己評価で、過去の最高傑作はどこのどんな写真ですか?」と尋ねたとき、彼は言いました。

『そんなもの、無いね。
 最高なんて感じちゃったら、もうその先がないじゃない?
 いつまでやってもどれだけやっても最高が撮れない、だから今も写真を続けてる。
 僕はずっと最高を求めて、今年もここに来てるんですよ。』



はっとしました。

治療家として。技術者として。

日本でもがいていた時は、
どんなに指名患者がついたとしても、いつも彼と同じように感じていたと。
どんなにスゴイと言われても、もっといい治療ができたんじゃないかと振り返っていたあの頃。





まだ柔道整復師免許を取って半年の新人だった21歳の頃、
東京月島の院で女児の急患がお母さんに抱かれて飛び込んできました。
肘内症[子供の肘が外れること] なんていう、
業界的にはなんてことない症状でも
先輩先生たちの手が全て埋まっていたため柔整師は私しかおらず、
バックヤードで柔整実技の教科書片手にそれはそれはテンパりまくり
ギリギリの線でなんとか乗り切ったのですが・・・

先日ひょんな場所で、成長した彼女にバッッッッッタリ再会したんですね。
もう小学校高学年になっていました。

そのときはお互い脳が英語モードに切り替わっていたため
しばらく英語で話していたのですが
私が
What do you wanna be in the future? Your dream?
(将来は何になりたいの?夢は?)

と言ったとき

彼女は突然日本語で、こういいました。

『ミサキ、[タビリコ]せんせいみたいになりたい。』


・・・鳥肌が立ちました。


子供が言う絵空事。
だけど
子供が言うからこそ、ピュアな想いで成り立っている。


慕われた嬉しさと同時に、二つの感情が巡ったことを覚えています。
ひとりの人間の生き方に影響を与える治療をしたんだ
という責任。
21歳のヒヨッコな私にも誰かに夢を与えることができる
という希望。




今回
ウユニで出会ったある旅人が、美容師さんと路上コラボのお仕事のある1日を取材し
ネット上の新聞:世界新聞の記事にしてくれました。


『南米の田舎町でふたりの旅人がおこした奇跡』
http://sekaishinbun.net/2015/03/14/exhibit-uyuni/



この世界新聞に取り上げられた記事が、スッゴイ反響だったんですね。


治療家の世界はとても限られた狭い狭い閉鎖的な環境で成り立っているのが現状です。
一般社会とはかけ離れすぎた仕組みだし、
そこにいる業界人たちも特殊すぎる。。。

否定的な古い風習もある中で
治療家×旅の実現ってみんなできないと思っていながら、でもどこか憧れも持っていて
でも現実は・・・の繰り返し。

そんな人達がすごく応援や尊敬のメッセージをくれたんです。
(ものの見事に全員男性で女性皆無でしたけど。笑)
感動した…って。
夢のような世界を実践してる人がいるなんて…って。
その行動力にパワーをもらった…って。


新高3の男の子が 私の生き方を知って
そうなるために、どういう進路を選べばいいかって聞いてきたんです。

うまくいかない学校生活だけど
励まされたって。
目標が見つかったって。






・・・生きたい道が、見えた。


次にワクワクすること・ドキドキすること。
泣きたくなるくらいの感謝と感動。
自分も知らない笑顔がこぼれるほど楽しいこと。
さぁやってやるぞ!っていうプライド。




それらは今、治療家であるということに向けられています。



今回の旅のテーマでもあった“自分を愛する”という感覚。


自分を大好きでいられる道って考えたら、思いつくほとんどが治療家のことだった。

次の新しい舞台は旅じゃなかった。




ただ先に言っておきますが、旅の終わりではありません。笑
だって、
旅人であることと治療家であることは繋がっているから、今はまだ終わりじゃない。

もっとパワーアップした旅をするため に
今年日本に帰るの。

そして次の旅がきっと本当の最後になる。

その旅は自分が治療家として生きることをきっともっと強くしてくれるはず。





行きたいところがありました。
練っていた計画がありました。
やりたかったことがありました。
南米の地で再会したかった人がいました。


だけど、それはまたの機会にします。

今以上の答えを、
この旅では見つけられない気がするから。



ただそんな風に、
少しの心残りを残しておく後悔も悪くないなって思うんです。

次に叶えたい夢につながるんだもん。



よく“後悔をしないように”って言うけれど
後悔をしないなんて、大きなことは私にはできないと気づきました。

振り返ればいつも後悔ばかり。

ただ、そんな“後悔すること”を後悔しない自分を、グッジョブ!って思えます。
むしろ後悔があるから、人は成長できるのではないかと思うのです。




4/23(木)ブラジルから南米を脱出。

約2ヶ月間はかるーく寄り道をしながら
6/25(木)
ついに日本帰国です。


安フライトの都合上
サンフランシスコ[USA]発→東京→ソウル→関西着 という、数日かかる複雑な乗継便。
実家があるの東京なのに、東京で降りてしまうと逆に高くついてしまうという謎。

せっかくなので
関西から会いたい人にただひたすら会いにいく国内旅でも始めようかと。



旅立った昨年8月より成長したかどうかはお会いする皆さんが決めることですが

きっと物腰が柔らかになっていること
秘めた闘志が燃え上がっていること


は、間違いないでしょうね。


こんな空気感を持てる私になりました。





そんな私に会いたいと思ってくれる人、今すぐブログまでコメントください↓↓↓




毎度毎度最後には思う。
私はやはり
治療家という仕事が
旅をするという経験が
大好き なのであると。。。



今の私は日本で何ができるのか、勝負したくなりました。

乗り込むぜ、関西。

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