よくワクチンの副反応に関して質問を受けます。
まずはっきり申しておきましょう。
副反応はワクチンの有害事象ではありません。
副反応として代表的なものとしては、発熱や局部の腫れがあります。
何故「副作用」と言わずに「副反応」と呼ぶのでしょうか?
考えた事ありますか?
副反応は、ワクチン接種により体が免疫反応を起こしている証拠なのです。
もっと言えば、抗体を得るために必要な体の正常な反応なのです。
腕が腫れるのは、その部位で免疫反応が起こっている証拠です。
その免疫反応が全身に広がれば発熱することだってあります。
それが何かイケないことでしょうか??
「以前に肺炎球菌を接種した時に高熱がでました」
それが何か?
「この前に接種のあとに腕が腫れてしまいました」
それが何か??
ワクチンを接種して、体が抗体を作るために頑張っているわけですから、熱や腫れが出るのは当然なのです。
逆にそういった反応が全くない方が珍しい。
起こって当然な反応だと覚えておきましょう。
「前回3個同時接種して熱が出たので、今後は単独で・・・」
もうお分かりですよね?
同時だろうが単独だろうが、副反応が出る可能性は同じです。
(同時接種で副反応が出やすくなるという医学的データは存在しません)
むしろ単独にすれば、接種のたびに熱をだすハメになりますよ。
繰り返しますが、
腫れてしまうことは悪いことではありません!
熱が出ることは恐くありません!
ワクチンの副反応は、あって当然のものと思っておきましょう。
副反応があったからといって次回の接種を躊躇する理由はありませんよ。
ただ、他の風邪などと区別する必要がありますので、熱が出るとか腫れるとか、変わったことがあれば接種した小児科を受診するようにしましょう。