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『ブレグジット①』三橋貴明 AJER2016.7.5
https://youtu.be/7L948lnMpRc

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 参議院選挙が終わりました。事前の予測通り、与党側が大勝しました。


 昨日の、「「チャンネル桜 ネット生放送 参議院選挙特番」にお越しいただいた皆様、ありがとうございました。ちなみに、わたくしが23時過ぎに早退させて頂いたのは、駐車場が23時半に出し入れ不可になってしまうためでございます。


参議院 憲法改正に前向きな勢力が3分の2に
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160711/k10010590511000.html
 10日、投票が行われた参議院選挙で、自民・公明両党は目標としていた改選議席の過半数の61議席を上回り、合わせて70議席を獲得しました。また、自民・公明両党と、おおさか維新の会の獲得議席は合わせて77議席となり、非改選の、日本のこころを大切にする党や、憲法改正に前向きな無所属の議員を含めると、改正の発議に必要な参議院全体の3分の2の議席を占めることになりました。
 参議院選挙では、選挙区と比例代表を合わせた121の改選議席がすべて決まりました。(後略)』


 マスコミが「憲法改正勢力」云々を重点的に取り上げているので、憲法改正について書いておきますが、わたくしは9条(及び前文)の改憲論者です。とは

いえ、今の自民党の憲法草案に沿った改憲も、9条ではなく96条のみの改憲にも反対です。
(自民党の憲法草案には、財政均衡条項があるのです!)


 以前は、96条(改正条項)についても改正すべきでは、と考えていましたが、「あの民主党」が政権を獲得したり、あるいは安倍政権が構造改革路線を邁進するようになって以降は、「危険」と思うようになりました。96条を改正し、憲法改正を容易にすることが、今の日本にとって良いこととは思えなくなりました


 少なくとも、衆議院は小選挙区制ですから、「風」「イメージ」で激しく振り子が振れます。議会の方が不安定な状況で、憲法を変えやすくすることは適切なのでしょうか。


 憲法9条については、もちろん変えるべきだとは思いますが、最近、メルマガ等で書いている通り、
二者択一の国民投票は、国民統合を破壊する
 のは、これはもう否定できない事実です。少なくとも、今の日本で9条を改正しようとすると、議会で三分の二以上の賛成を得たとしても、国民は真っ二つに割れるでしょう。


 すでにして国民統合が壊されている日本において、更にそれを推し進めるような政策を採るべきなのか、、という話です。


 ならば、中国の脅威に、どのように対処するべきか。という話になりますが、もちろん法律で対応するのです。議会及び国民に情報をオープンにし、世界に「正当性(実際、正当ですから)」をPRし、野党に「対案」を出させつつ、法律を議論するのです。


 7月12日に、南シナ海に関する中国の主張(南シナ海のほぼ全域に主権が及ぶという、歴史的事実を無視した妄想)に対する仲裁裁判の判決が下ります。ほぼ間違いなく、提訴したフィリピン側の主張の正当性が認められるでしょう。


 これを機に、日本に「現実に存在する中国の脅威に対し、日本国はいかに対処するべきか」の国民的議論が起きることを願ってやみません。野党側が例により「戦争法反対!」「徴兵制復活か!」といった印象操作的な与党叩きに走った場合、またもや支持が下がることになるでしょう。


 それにしても、昨日の特番のニコ動で、
「国民統合を破壊しかねない憲法改正は、今は危険。法律で対処するべき」
 と発言したところ、「三橋は護憲派!」「三橋が正体を露わにした」「三橋が共産党員であることを隠さなくなった」といったコメントが流れたのには驚きました。その発想はなかった。思考が単純で、羨ましいです。


 それはともかく、経済に目を向けると、次なるポイントは秋の臨時国会における補正予算です。補正予算を10兆円超組むとなると(組まなくてはなりませんが)、さすがに国債を増発せざるを得ないでしょう。すなわち、プライマリーバランス黒字化目標について、少なくとも短期では「無視」せざるを得ません


 逆に、この期に及んでPB目標にこだわるのでは、まともな補正予算は組めず、我が国のデフレ脱却は果たせません。


 政権基盤が「盤石」になった以上、安倍政権は財務省の呪縛を打ち破る財政出動、国債増発路線に舵を切らなくてはなりません。そうすることで、日銀の「Xデイ」も回避でき(市中銀行の国債が増えるため)、将来的な日本発の○○ショックを回避することができるのです。


「財務省の呪縛を打ち破る財政出動を!」に、ご賛同下さる方はこのリンクをクリックを!
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