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『世界の歴史はイギリスから動く①』三橋貴明 AJER2016.10.25

https://youtu.be/2Ywfmm4KoJs

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一般参加可能な講演会のお知らせ。

11月18日(月) 平成28年度 東ト協ロジ研第2回オープンセミナー

限定二十五名様のみ、弊社からお申し込み可能です。

https://ws.formzu.net/fgen/S55219779/

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 チャンネル桜「日本よ、今...「闘論!倒論!討論!」」に出演しました。


1/3【討論】日本を守る!キャスター大討論[桜H28/11/5]
https://www.youtube.com/watch?v=UrLoObanOXo
http://www.nicovideo.jp/watch/1478234088


 上記、討論番組でも解説しましたが、グローバリズムは国家、地域、企業、家族といった共同体を破壊し、国民「個」と化していきます


 「個」と化した国民は、「国家の民」ではなく、単なる消費者、労働者に姿を変え、実質賃金が上がらない中、孤独に働き続け、死んでいきます


 「個」とは、「個の利益を欲する」あるいは「個の利益を欲することを善とする」という話です。


 共同体ではなく「個」の利益を誰もが追求するのでは、当然ながら競争、別の言葉を使えば「奪い合い」が発生します。市場で自由に競争し、人々は勝ち組と負け組に分かれていきます。


 負け組は当然、自己責任です。


 とはいえ、現実には「自己責任」で納得する負け組などいません。多数派の負け組は不満を持ち、失敗の原因を「他者」に求めることになります。結果、社会にはルサンチマンと閉塞感が蔓延。所得格差が開いていき、これまた人々の不満を高めます


 その人々のルサンチマンを「活用」し、さらなる構造改革、グローバリズム的な政策が推進されるという「構造」になっているわけですが、11月8日に投開票されるアメリカ大統領選挙では、
人々のルサンチマンを活用し、反グローバリズム的に戦う
 候補が、健闘しました。すなわち、ドナルド・トランプとバーニー・サンダースです。


クリントン氏が2ポイントのリード 最新世論調査
http://www.cnn.co.jp/usa/35091679.html
 ワシントン(CNN) 米大統領選を目前に控えた最新の世論調査で、民主党のヒラリー・クリントン氏が共和党のドナルド・トランプ氏をわずかにリードしているとの結果が出た。ただし、両氏の差は統計上の誤差範囲内にとどまっている。

 FOXニュースの世論調査で出た支持率は、クリントン氏が45%対43%でトランプ氏をリード。リバタリアン党のゲーリー・ジョンソン氏は5%、緑の党のジル・スタイン氏は2%だった。
 調査は1~3日、投票を予定している1107人を対象に実施された。統計上の誤差範囲は3ポイント。
 この1週間に実施されたほかの世論調査も同様の結果だった。クリントン氏の私用メール問題で連邦捜査局(FBI)が新たに見つかったメールを調べていると発表した後、同氏のリードは縮小傾向にある。(後略)』


 トランプは共和党の指名を受けた際に、
「敵との最も重要な違いは、我々はアメリカを第一にすることだ。アメリカを再び偉大な国にする」
 と演説しました。


 トランプはヒラリーについて「大企業の言いなり」と批判し、TPPについても、
「製造業を破壊する。アメリカの労働者に被害を及ぼし、自由と独立が損なわれるいかなる貿易協定に決して署名しない」
 と言明。NAFTAについてまで、
「望ましい合意が得られなければ離脱する」
 と発言しています。


 11月5日のウォール・ストリート・ジャーナルは、トランプが大統領に就任すると「政治的な混乱」を招き、トランプに投票することは「危険な賭けだ」と訴える社説を掲載しました。ある意味で、立場が明確でわかりやすいですね。


 今回の大統領選挙では、日本のメディアはトランプの「奇行」「暴言」を中心に報道しています(アメリカのメディアも似たようなものですが)。とはいえ、トランプが「アメリカ国民のアメリカ」「反大企業」「反自由貿易」を訴え、結果的にアメリカ国民の支持を得ているという「反グローバリズム」の現実を知らないままでは、ブレグジット同様に「ことの本質」は理解できないでしょう。


 結果がいかなることになるか、現段階では全く見通しがつきませんが、「個」とされたアメリカ国民の多くが不満を抱き、トランプのここまでの健闘をもたらしたのは間違いありません。ブレグジット同様に、グローバリズムに支配されたメディアに嘲笑されていたトランプが、どこまで結果を出せるのか、注目したいと思います。


「共同体を破壊し人々を『個』と化すグローバリズムに反対する」に、ご賛同下さる方は、 

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