鳥取県智頭町に2009年に開園した森のようちえん「まるたんぼう」創設者・西村早栄子ちゃんにお招きいただいて、高知旅行2泊3日の濃い時間から帰ってきました。
もう この日を楽しみに怒涛の2学期を走ってきた!!!
2024年の年末にこの時間をいただけたことは、私にとって、とても大きな出来事になりました。
最近は、スタンドFMという音声アプリで発信することが多くなってきて、このブログへの書き込みは1年半ぶり。
だけど、今回のことは、このブログで綴って文字として残しておきたいなあ・・・と。
私と森のようちえんとの出会いは今から20年前。
次男坊が1歳10ヶ月の冬に、私は初めて森のようちえんというものに出会います。
当時は、日本において森のようちえんというものが認知されていない時代で、地域の人々にも、行政からも理解がなく、活動を始めていた人たちは、お金も人も集めるのが今以上に大変で、多くの苦労を伴いながら取り組んでいました。
それでも、この活動への意義を強く強く感じながら、我が子のために活動に取り組んでいる、そういった人たちが多かった時代でした。
1歳の息子を連れて、東海圏初の森のようちえんとして、愛知県春日井市で立ち上がったばかりの森のようちえんの親子組に体験参加。
当時私は息子の夜中の授乳の頻回さに大変さを感じていました。
同い年のお母さんであり、子どもも同い年だった当時の森のようちえん代表は、私のこの夜の授乳の大変さをお散歩しながら聞いてくれて、12月という寒い日でしたが、野外の地面の上でシートを引いておむつを替えたり、道中座り込んで授乳をしたり、
冬の森を散歩しながら、そんな母としての子育ての大変さを聞いてもらったことが、私にとって大きな救いになったことを今でも覚えています。
その後、夜の授乳の時間がなくなったわけでも、子育ての大変さがなくなったわけでもないけれど、
ああ、私ひとりじゃないんだなあ。
同じように頑張っているお母さんがいるんだなあ。
そのことを知っただけでも、私はとっても心が楽になって、またこの会に参加してみたいなあと、思ったわけです。
親子のお散歩会に、1歳だった息子とともに入会するのを体験初日に決めたのが、20年前の冬のことです。
それから私は、次男坊をこの愛知県春日井市の森のようちえんで育てることを決めて、自分もスタッフとして、その園を支えることを決断し、卒園まで息子とともにお世話になりました。
そして卒園と同時に私は、岐阜県多治見市で自然育児 森のわらべ多治見園を開園し、今年で15年を迎えています。
今回の年末の西村さえちゃんのお招きは、高知県の彼女のおじいちゃん おばあちゃんが暮らしておられた、築160年の古民家での集まりでした。
そして、西日本を中心として、鳥取から、奈良から、島根から、滋賀から、そして岐阜の私も含めて6名の森のようちえん代表者、園長経験者(現役4名・昨春引退2名)のみんなが、さえちゃんのお招きによって、この高知の古民家に集結。
2018年~2021年の「森のようちえん全国交流フォーラム」の歴代実行委員長会のみんなで、バトンを渡し、受け取った濃い繋がりのある仲間たちでした。
3日間の間中、集まれば常に、日々の現場での取り組みについて語り合い、園長代表者が背負っているもの、保育、教育のこと、スタッフの育成のこと、お父ちゃんお母ちゃんとの関わり合いについてのこと、経営のこと、森のようちえんの未来のこと話題の尽きない3日間でした。
20年前に私が夜の授乳の大変さの話を聞いてもらって、その重荷を軽くしたのと同じ感覚を、今回の代表者園長たちとの3日間の中で感じました。
何一つ森のわらべの課題が減ることはなくても、私と同じように重いものを背負いながらも、自分たちの活動の意義を感じながら、歩みを進めてきている仲間たちが身近にいてくれる。
私はひとりじゃないんだ、と思えることだけで、たくさんのエネルギーを受け取ることができました。
そして、ひとりひとりが、よし!これからも頑張っていこうっていう大きなパワーを受け取ることのできる3日間となりました。
今回は、鳥取県智頭町 まるたんぼうの創設者、西村さえちゃんのお招きによるものでした。
森のわらべと同期 2009年開園。
まるたんぼうの開園には、私も微力ながらお手伝いさせていただき、何度か智頭町に足を運び、その土台作りの一端を担わせていただきました。
その まるたんぼうの歩みを岐阜から拝見しながら、さえちゃんも頑張っていてくれることが、私の支えでもありました。
日本の森のようちえんの発展のために大きな力を発揮してくれてきたさえちゃんの昨年度末の引退報告は本当にショックだったし、ありがとうとお疲れ様の気持ちをたくさん感じていました。
そんなさえちゃんの卒園旅行。
そんな意味合いも今回あったような気がします。
どんな思いで、さえちゃんが自分の立ち上げた まるたんぼうの代表を引退することを決めたのか、私にはまだその領域を想像することもままなりませんが、
でも、私からは
本当にありがとうございました。
という思いと、
お疲れ様でした。
という思いと、
いやぁ まだまださえちゃん、次のステージで力を発揮することが求められているよ。
まだまだ一緒に楽しみながら頑張っていこうよ。
そんな気持ちも贈りたく、今回の高知旅行に参加していました。
さえちゃんが私たち森のようちえん実践者をねぎらいたい、癒したい、そのためにこの宿を使ってほしい、そんな思いを込めたこの企画に本当に感謝です。
一緒に参加してくれた 優子さん、真由美ちゃん、まゆちゃん、さいちゃん、そして高知の夜をアテンドしてくれた弥生ちゃん、本当にありがとうございました。
■6人で高知滞在中に配信した
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私は独りじゃない。
この背負っている重さと、面白さと、醍醐味を分かち合える仲間が全国にいる。
そのことを感じさせてくれて本当にありがとう。
あと、
森のようちえんは地球を救う。
私は今でもその思いは深まっているし、そのエネルギーは日本において衰えていないと感じています。
時代がこれだけ大激変しているので、今まで通りのやり方が通用しなくなっている部分はあるかもしれないけれども、
本質を、核心をついている私たちの活動は、これからも形を変えることはあったとしても、必要とされ続いていくものだと思っています。
どうぞこれからも、みなさん繋がらせてください。
よろしくお願いします。
さえちゃん、本当にありがとうございました。
大好きです。
愛しています。
これからもヨロシクね。
自然育児森のわらべ多治見園 園長
母と子の幸せ応援団~ひなたぼっこ~ 代表
浅井智子