ある朝めをさましたら
前ならえをしていたことばたちが
一斉にはしっていって
つかまえられないのです
運動会 みたいに
ぱん、という音で
みんなちりぢりになってしまった
グラウンドに取り残されたみたいだ
指揮官はどこだろう
大嫌いだったリレーみたいに
おいつくのをあきらめさせて
はしるのは止められないんだけど
それは誰かを背負ってるからで
そこに意味なんか持てないと
おもうなんてのは
誰にも
ゆわずに
息づかいのなかでぐるぐるになっていた
あのとき
よくわからないんだけど
そういうきもちです 今
おやすみなさい