僕は基本、生徒と一緒にゼロから作品をつくる。

それでも大会は作品はまず、
構成イメージは伝え、まずは自分達で頑張ってみろ!と

だから、
生徒たちで振りを作らせる事に。

時々とんでもない振り付けを考えることもあるが、それでもいいと思ってる。

時間を無駄にしているように感じるかもしれないが

自分達だけの達成感で100%にしてあげたい。これが僕の思い。



自分がこれだけやってやったんだ、とかそういうのは一切必要ない。

あくまで顧問は一ファンでありたい。これが方針である。


さて、Sound of green
順風満帆に進んでいくとおもったが、ここで第一のトラブルが。

10回公演は、エースあいが、肋骨を怪我してしまい急遽6人で。




それは第10回自主公演が終わった後におきた。


副キャプテン、まひは、この日体調不良でフラフラの状態で踊っていた。


両手首が原因不明の痛みで床に手をつくこともままならない日々が続いていた。



ハイダン2.3週間前に夜、メールが入る。








『部活辞めます』と。


正直なんの事か意味がわからなかった。





何度も、やりとりをしても意志はかたく、





どれだけ説き伏せても、心が動くことはなかった。





彼にしかわからない、彼の葛藤があったのだろう。


一年の時より、かわいがってきた、大切なまひ。



誰よりも努力をしてきたからこそ、


悲しさは募った。しかし、動かない心はもう僕でも無理だった。



最後に大量の、ここまで彼が踊ってきた動画を送った。


『これが今まで頑張ってきた姿だ』といい、返信不用と、これ以上何かを言うのはやめた。



どうしよう。7人から6人になる。。


すぐさま、キャプテンのそうるに、夜連絡をし、


『まひがやばい』。と状況を伝えた。


ただ、唯一嬉しかったのは、そうるの着信を待つ画像が、1年の頃の新人戦の画像だった。


どれだけ大会にでても、一番に大切にしたい学年の画像が、


パニックなっていた自分の気持ちに、一筋の光みたいな安心感を与えてくれた。





後日、まひから連絡が。




『もう少しだけ頑張ってみたい』と。


!!!!!!!!!!!!!!


諦めかけていた自分に、最高に嬉しい言葉が返ってきた。



食堂で、涙ながらに、まひに話しかけて、彼は戻ってくれた。






どうやら、キャプテンそうるは、電話したその足で、

お母さんに運転してもらい、遠く離れた場所から通うまひの家に言って、みんなで、彼の心を動かしたみたいだ。




熱い連中だ!!!!


『みんなのために頑張ってみたい』



今、ここに、Sound of greenが7人となり、


迎えたハイダン関西予選。ラスト。



ぶっとんだショーケースは、ブレイキンという枠を超えて、そのハイテンションかつ、


耳に残るsoundと、

粋な陽服。そして、一つとなり爆発した


7人の個性


桜丘は、再び


両国の切符を掴み取ることになった。




しかし、決勝直前、トラブルが。。

続く。