だらだら書くのは好きじゃない。からこのシリーズはこれで最後。
これを見たことがある人はいると思うが、こっからが本当に大変だった。
ブラッシュアップをしようと、技の難易度を上げるため、大技にチャレンジ。
しかし、
大会3週間前に、練習中のび君が胸骨骨折。
絶句とはこの事をいうのかもしれない。
とてもできるような状態ではなかった。
幸い、首ダメージらなかったことが奇跡かもしれない。
その夜、電話ごしに、泣き崩れるのび君。
胸骨骨折全治一ヶ月。
絶対にやめておいたほうがいい、部活より日常生活きちんと生活できる方が大事だと説き伏せるも、
帰ってきた言葉は、
『やっとチャンスなんです。7人で両国の舞台に立ちたせてください。』
そうか。。
決してずば抜けて何かができる訳じゃない。
ただ、
彼のもつ抜群のエンターテイメント性は、きっても切れないカード。
男って、こうなったら、絶対に自分の意見を曲げない。
だとするならば、保護者の許可をいただき、
期限を設け、1週間安静にして、そこから様子見て判断した。
体には、重厚なコルセットを巻き、ただ、ひたすらじっとしているだけ。
ようやく1週間経ち、まずはウォーキングのみ。
体の姿勢を保ち、ひたすら彼は食堂内を歩いた。
景色も変わらない。狭い空間を、10キロ歩いた。
10キロあの食堂内歩けます??普通。
汗は滝のように流れ落ち、フットワークも踏めない状態で、彼はできること行動に移した。
痛みがないと言えば嘘である。
しかし、7人で舞台に立つと言う、強いは変わらず
彼は黙々とリハビリに励んで、両国に挑んだ。
両国では、無事帰ってきてくれればそれでいい。
それだけで充分だった。
しかし、彼らのダンスは両国を揺らし、最高のパフォーマンスを披露してくれた。
踊りを得た後、泣き崩れるキャプテンが頼もしくまた、そこにチーム愛を感じた。
とにかく怪我人も多かった。大変な道のりだったからね。
出来すぎた結果だったかもしれないが、純粋にダンスを心から楽しむ姿は、顧問の僕からしても嬉しい気持ちでいっぱいだった。
最強の個性を持った7人が集い、見せてくれた景色に心から感謝したい。
胸骨の痛みに耐えながら、それでも踊り続けたのび君。
まだ彼の物語を続いていくが、それはまた、後半があるのだけれどここまでにしたい。
大会は優勝するためにやっているのではない。
いつも、ブレイキンの子たちにはこうやって伝える。
会場を沸かしてこい。ただ、それだけ。
だめな時はダメと言う。
それでもこの時は、思わず涙がこぼれた。
いろんな思いがここに至るまであったからこそ、
彼らは観る人に感動を伝えてくれた。
彼らの人生の中で、最高の思い出の思い出となったことは間違いない。
Sound of green
若者たちの荒削りであり、躍動する姿は、
僕の人生の中にもしっかりと焼きついた。
これが桜丘のブレイキン。
しっかりと受け止めさせてもらいました!
この後彼らは、自信と楽しさを胸に、高校ストリートダンス選手権、
そしてチームダンス選手権と躍動していく。
無理をさせた事は重々承知。
ただ、ただ、ここから進んでいく7人のストーリー
これ以上語るのは、自主公演のエンディングムービーにおさめる事にします。
ぜひ、公演で再び復活する最後の勇姿をみていただければ、幸いです!