本日で、キッチン+ギャラリーTanpopoは閉店いたしました。
この一週間、「最後に」と言って来てくださるお客様で満席になる店内。
とても幸せでした。
今日が最後と言うことで
朝から母からの電話・・・
「最後だから、夕方ご飯食べに行くわ・・・」と。
今までも自由人な私があれしたい、あそこに行きたいと言っても
全く反対しない母親。
きっとずっと心配だったろうな~
最後のお客さんは、聴覚に障害があるお客さん達。
たまたまネットでTanpopoを見つけて来てくれて
手話で会話しているのを私が見て
手話で接客したら、みんな「・・・・・・・!!!」
同じ聴覚障害同士、すぐに距離は縮まって
いろいろ話もしたし、何度も来てくれた。
「私たち、時々飲み会やるんだけど
今まではあなたは忙しくて来れなかったけど
今度は飲み会においでよ!」
お店がなくっても、会えるのかと思うと嬉しかった。
朝、注文のお弁当仕込み中に
「あ、ご近所に最後のご挨拶しなきゃな~何でお礼しようかな~」
おせんべいにしようか?洗剤にしようか?
「ここにいいのがあるじゃん!」
ってことで、世界で私にしかできない、私らしいお礼の方法を発見!
私の特製お弁当!
夕方、何個か仕込んで、配りに行きました。
「寂しくなるね~」
隣のおばさんの一言に、ちょっと泣きそうになってしまった。
お礼に行ったのに、反対になんかいただいてしまったり
応援してくださったり、
ご近所さんはもう30年以上ここに住んでる人たちなので
私なんて若造で新参者で、店なんかやっちゃってきっと迷惑だったろうなと
思っていたのに、みなさんは温かく見守ってくれてた。
すごい近所に住んでいる友達は
一番の常連さん。でもお店で食べたのは2回だけ。
いつも、余ってしまった、残ってしまったお惣菜を
メールすれば、いつも買ってくれていた。
お客さんが少ない時なんか毎週メールしても、快く買ってくれた
夕方お客さんがいなくなって、彼女が鍋を持って買いに来る。
ムカついたこと、忙しかったこと、悔しかったこと、愚痴を玄関先で聞いてくれる。
ほんとに私が困った時に、なんにも文句一つ言わずに受け入れてくれる。
最後に今日もメールして、買いに来てくれた。
彼女の顔を見たら、やっぱりダメだった。涙がこらえられなかった。
「本当にありがとう。本当に助かったよぉ~~~~」
どうしてもその気持ちは彼女に伝えなければならなかった。
彼女もまた泣いてくれた。
「私は何もしてないよ。こちらこそありがとう。」
「Tanpopoを閉店します」
そう言ってから、いろんな方とお話しができた。
私は、正直言うと、儲かってないから辞めると思われたくないとか
自分がみじめに見られることが嫌だな~と思っていたけれど
みなさん口々に
「よく頑張ったね~」
「お疲れさまね~」
「少しはゆっくりしなね~」
「寂しいけど、これからも楽しみにしてるわ~」
そんなことを言ってくれる。
私って、ちっさい女だわ~(笑)
6年間、いろんな方と出会って、いろんな勉強させてもらって
いろんな経験もしました。
それで、なにを私は学んだのか?何がわかったのか?何を手に入れたのか?
それは・・・
『私は、自分が思っている何倍も、愛されている』
これだけ。
一番大事なこと。
これは、きっとこれからの私の宝物になる。
そして、愛は自信に変わると思う。
6年前、「みんなに愛されるお店にしたい」と夢みていたけれど
それは、みなさんのおかげで叶いました。
本当に、みなさん、愛してくださり、ありがとうございました。
みなさんの愛をしっかり受け止めて
次にステップアップしたいと思っています。
本当にありがとうございました。
今朝、氷川公園に行くと、先日まで黄色いたんぽぽがいっぱいだったところが
ほとんど、綿毛に変わっていました。
そう、Tanpopoも綿毛のように、飛び立とう!!!
そして、行く先々でまた皆さんにお会いできることを楽しみにしております。
最後に、デリ主任のせっちゃん!
こんなダメ店主に付き合ってくれてありがとう。
一生懸命私を理解しようと、そして支えようと一番近くで頑張ってくれました。
ここ最近の忙しい感じで、やはりせっちゃんとの息はぴったりだと感動したんだ。
そうなるまでに、いろいろ考えてくれたんだな~とジーーーーンときました。
何気にあたしはシャイなので、直接は言えませんけど
本当に心から感謝しています。
これからも、どうぞ見捨てないでください(泣)