第漆弾(前半) | Teluてる坊主の髭日記

Teluてる坊主の髭日記

MAY THE FORCE BE WITH ALL OF YOU

ホントはとあるラジオ番組でテーマ曲が流れるのを聴いた影響でココのタイミングで【プロジェクトA】と【ポリスストーリー・香港国際警察】をまた観たんやけど両作品とも前に書いたから割愛(違う事書こうと思えば書けるけど)



【アンタッチャブル】BSで字幕版を。

'87の名作。原作:The Untouchables

ケビン・コスナーやアンディー・ガルシアの出世作。ショーン・コネリーやロバート・デ・ニーロとかとにかくキャストが豪華。

エンリオ・モリコーネの音楽もカッコイイ。

ちなみに衣装はジョルジュ・アルマーニ。


実話らしいけどかなりドラマチックになってたりして盛り盛りらしい。特に主役のエリオット・ネスが。

ケビン・コスナー演じるネス役の候補にメル・ギブソンが上がってたけどスケジュールが合わなくて断念したとか。そしてその同時期に撮影されてたのが[リーサルウェポン]('87)でメルの代表作というのもまたおもしろい。


ネスがいきなりマローンの自宅をアポなし訪問する時にノックに応えてドアを開ける際にマローンが警戒して銃を構えるとか、いかに当時が物騒でカポネたちギャングの力が当たり前のように街に蔓延っていたか、その不正や買収に対して真正面から対峙してたマローンの正義感や常に死と隣り合わせになってる立場みたいなのが表現されててそれ故に出世しないから万年パトロール警官であったり『10年、警察と名乗るのが恥ずかしかった』という台詞の裏付けになってる。


シカゴ・ユニオン駅での銃撃戦は有名であり稀代の名シーン。更に50年ほど昔の映画のオマージュらしい(元ネタは観た事ない)。

乳母車を足で止めたストーンの銃口がほんの少し下に流れるのは狙われてるギャングが帳簿係を人質に取ろうと階段を少し降りたのを追従して『いつでもお前を狙って撃てるやで』って演出でカッコイイ(ソースは特になし)

あと食事会で幹部をバットで◯すシーンも有名かも。カポネの残虐性と怒らせたらあかん人なんやという事がデ・ニーロの表情で怖いほどわかる。


デ・ニーロはアル・カポネを演じるにあたって頭髪を剃って顔を太らせて挑んだという有名な[デ・ニーロ・アプローチ]という役作り。役に合わせて体重をひとつの作品内で10kg以上増減させたり(レイジング・ブル)鋼のような肉体を作り上げたり。まぁこの辺りなら他の俳優さんや女優さんもやってはるでしょう。デ・ニーロは更に頭髪や歯(ケープ・フィアー)に手を加えたりそのキャラクターの職業を実際に数ヶ月間体験したり(タクシードライバー)舞台になる街に偽名を使って住んでみたり(ディア・ハンター)。

同じ括りにしていいのかわかんないけど、クリスチャン・ベールとか鈴木亮平とか中井貴一とかも近しい体型変化で度肝を抜いた記憶。


ブライアン・デ・パルマ監督作品ということで全体的にちょっとモノトーン感があるというか暗いというかそれが時代なのか。ヒッチコック感のある映画。マローンの自宅を襲撃する時のカメラワークとか。


カッコよくて粋で薦めたい作品やけど、なんか興味を惹かせるパンチが弱い気もする作品。映画好きなら好きって言ってくれそう(ハンパない偏見)


[アンタッチャブル]=手出しできない

は関わる事すら許されないカポネに対する意味やとイメージされがちやけど実際は買収にも脅しにも屈しない捜査班の4人の事。





【ターミネーターBS日テレにて字幕版。

[原題:Terminator 2: Judgment Day]言わずと知れたみんな大好き超大ヒット作。何十回と観てる。放送されるたびに観てるしたまに円盤引っ張り出したり配信で観たりしてる。今でも。

エドワード・ファーロング(ジョン・コナー)とロバート・パトリック(T1000)の大出世作。


なんと言ってもウィンチェスターのスピンコックのリロードがカッコイイ。この映画1番の魅力であり見せ場。まずはそこ。それをハーレーに乗りながらってのがもうたまらない。泣きたくなるくらいカッコイイ。とにかくカッコイイ。元々は西部劇でよくて使われてた演出なんですって。

銃の扱いで言えばクライマックスでのサラの片手でのポンプリロード。真似したいくらいカッケェ(真似?)。このシーンで手前のサラはリンダ・ハミルトン本人で奥から現れるサラは双子のお姉さんのレスリー・ハミルトンさん。注意深く観てみるとほんの少しだけ顔が違うような気もする。

サラと言えばサイバーダイン社でSWATに囲まれた状況から逃げようとする時の天井に向けての牽制射撃も地味に好き。

あと、後半の高速のシークエンスでトラックからトレーラーに飛び移ったT800が運転席のT1000にマシンガンを躊躇なく無慈悲に連射しまくるシーンも好き。このカーチェイスの序盤でT1000はヘリを操縦する際に4本腕(2本腕でヘリの操縦、2本腕でMP5で攻撃)なんやけどちょっと画面ではわかりづらい。てか、4本腕とかできるなら格闘の攻撃の時とかもすればよかったのに。それならT800とか圧勝できるくない?余裕で勝てることなくなくなくない?(急にランジャタイ風)


個人的には④(Salvation)と同じくらい好き。でも④の評判が信じられないくらい低いのでたぶん共感される事は少ない。

③と⑤(新起動/ジェニシス)が大コケしたのはジョンの設定や描写が原因やと個人的には思ってる。それくらい今作のファーロング・コナーが強いんやと。


作中で[審判の日]とされるのは1997829日。冒頭の機械に支配された近未来のロサンゼルスの日付は西暦2029。もうこの時点で時代の流れの早さを実感しちゃう。あと、CGが今ほど普及してなかったこの時代に[審判の日]の核爆発の映像はスゴイ。CGではなくてミニチュアなのがこれまたスゴイ。ちなみに本格的にCGが導入されたのは今作くらいから。


この作品の本来の見どころの一つが、T800が学習して人間らしさを身につけて(ちなみに、人間らしくなる前はサングラスをしててサラを助けてどんどん人間味が増していくT800は以降サングラスをしていない)最後には人間の感情を理解してエンディングのサムズアップなんやろうけど、なんか個人的にはあんまそこは重要じゃなくて。そりゃ確かにあのサムズアップは感動する。世界で一番感動するサムズアップやと思う。でも、なんかこう、それでヒューマンドラマっぽくキレイにまとまっちゃうのは違う気がしちゃうの。あくまでもSFアクションとして楽しみたいというか。ジェームス・キャメロン監督の狙いは『泣かせること』やったらしいけど。


I'll be back』に並ぶ名台詞のひとつ『Come with me if you want to live』を今作ではT800に言わせるのが好き。

ちなみに①ではカイルがサラに、③ではT850がケイトに、④ではカイルがマーカスに、⑤(Genisys)ではサラがカイルに言ってる。⑥(Dark Fate)に関してはグレースがダニーによく似た台詞を言ってるっぽいけど⑥はまだ観てないので未確認。こー見るとこの台詞に関してはジョンは絡んでないのね。


①の世界観とホラーよりの作風も好きやけどやっぱ②の方が好き。単純にスケールアップしてるってのもあるし。

①も好きやけど②はもっと好きなのは[エイリアン][リーサルウェポン][マトリックス][マッドマックス][パイレーツ・オブ・カリビアン]とか結構多い。


ラストシーン、サイバーダイン社から奪ってきた初代T800の腕とチップを溶鉱炉で溶かして『まだもう一つある』っつって二代目を涙の別れで沈めたけど、二代目が途中で挟まれて捥げ取れた腕がまだ残ってるんよね、とか野暮な事は言うまい。


色褪せないね。




【ランボー】BS日テレで字幕版。GWに合せてなのか①〜③を続けて放送するらしい。どーせなら1番観たい(1番地上波に向いてない)④も放送してくれりゃいいのに。

'82年の映画で原題は[First Blood](意味は「先制攻撃」)原作の小説[ひとりぼっちの戦争]持ってる(原作は本作よりも更にバッドエンド)。


トラウトマン大佐(リチャード・クレンナ)の喋ってる声が自然と小林昭二さん(ライダーのおやっさん)の声に聴こえちゃう。


②以降と打って変わって今作ではランボーは誰も殺してない。ヘリから転落したガルト保安官もランボーは投石しただけで死因は不慮の事故死。作風も②以降が誰かを救ったりとかの大義名分(②はコー・バオの敵討ちもあるけど)があるのに①はある意味、正当防衛(「過剰」かどうかは置いといて)なのも違う。


テーマが一貫して重い。そしてずっと暗い(画面の明るさとかではなくてね)。ベトナム帰還兵の苦悩やトラウマ、保安官たちの今で言う[ハラスメント]もランボーが返り討ちにする際のトラップたちも。派手なドンパチ戦争アクションとは違うテイストのリアル。ゆえに地味に感じる。それくらいリアル。簡単に言えば[ありがち]な物語。ランボーみたいな超人がいるかいないかは別にして。作品自体も目を見張る特撮があるわけでもなく流行に特化した何かがあるわけでもないので、逆にそれがあまり時代に左右される事なくいつまでも同じ感覚で観れるいい映画なんじゃないかな、と思う。暗くて重いけど。


前に[浅草キッド]の時に書いた『もっと詳しく知っていればもっと深く理解できて楽しめるのか』という考え方がこーゆー映画のテーマにも繋がってくる。今作や②で言うところの[ベトナム戦争]や③のアフガン情勢や④のミャンマーについてとか。そう考えると色んな事を勉強して知識とした身につけておく事は今普通に見えてるモノももっと色んな景色が違って見えたりするのかなぁと常々思っちゃう。


たぶん女子ウケは全くしないと思う。

逆にこの映画が好きな女の子がいたら色々と語り合いたい。


来週は②やる。




【ワイルド・スピードMAX】(初)/BSPで字幕版。ちゃんと観るのははじめましてやと思う。'09年のシリーズ4作目。ホントは⑦(SKY MISSION)が観たい(と言うか⑦のラストシーンが観たい)

原題は[Fast & Furious]。Furiousの意味は『激怒・憤怒』。でも熟語になると『とにかくめちゃくちゃに速い』って意味らしいです。そもそも[ワイスピ]で知られる[ワイルド・スピード]は邦題で一作目から[The Fast and the Furious]とかちゃんと原題は別にあった。『Fast』も『Furious』も日本では余り馴染みがないし『Wild』や『Speed』の方がキャッチーで日本向きやったんでしょうね(浅い推測)


この頃はまだゴリマッチョ(ロック様)も世界で1番カッコよくて色気のあるハゲ(ジェイソン・ステイサム)も出ていない。

我らがミシェル・ロドリゲス姐さんが出てらっしゃる。目つきがたまらなく好き。死んじゃうけど(しれっと言う人)


このシリーズはTVで放送してたら観る程度の知識しかないし歯抜けで何作か観たことがあるけどどれを観てどれを観てないのかいまいちわかっていない。でも観るとおもしろいのよね。

そもそも中の人は実生活でも[車]にほとんど興味を持ってない人なので出てくる車たちの凄さもよくわかってない(加えて余り興味が湧かない)。元バイク乗りってのもあってバイクのシーンがカッコよく描かれてる映画の方が好きなんですよね。そこがガッツリとハマらない致命的な理由かと。


このシリーズもイーサン・ハントの無謀チャレンジミッションと同じ様に続けば続くほどド派手なシーンが一人歩きしてる気もする(予告とかは見かけるのでちょっとは知ってる)。でもそれは長く続く人気シリーズの宿命なんでしょうね。


FBIのチームの1人がお約束のように無能で余計なことばっかして挙句の果てにチョンボした後で何食わぬ顔してみんなと並んで机に座ってんのがちょっとおもろかったのと、そこまでするなら内通者か裏切者か何かかと思ったらただの無能ってのが笑っちゃったし、『寄付してんのかい!』という意外というかただでさえ薄口味の[悪]を薄める様な設定が要るのか要らないのか。手下の方がよっぽど[悪]に感じた。助手席に自分のボスの乗ってる車にあそこまでやるかね。笑っちゃったわ。

ラストシーン、どうせならハンも参加してた方が個人的には良かったな。


ポール・ウォーカーはもし歳を重ねてたらカッコイイナイスミドルになってたんやろうなぁって思っちゃう。


(シリーズ通して観てハマってたら間違いなく

まぁ他のも観たくはなりましたね。




THE WITCH/魔女】(初)/アマプラにて吹替版。YouTubeTwitterTLで続編にあたるであろう作品(THE WITCH/魔女・増殖)の予告編ぽいのを観てなんかおもしろそうやったので。好評とかの理由で後から足した続編なのかと思ってたらオープニングのタイトルに英題の[THE WITCH: PART 1. THE SUBVERSION]ておもっきり『PART 1』を謳ってた。ちなみに《SUBVERSION》は[転覆]とか[破壊]。


おもしろい。めっさおもしろい。


韓国映画のプロットとかストーリーのアイデアはたまに唸らされる。素直におもしろいと思わされる。

この作品も十分おもろかったです。[悪女]と同じくらい良かった。続編(二部作?三部作?)も期待できそう。

タイトルからなんかサイキック色がもっと濃いゴアな描写がいきなりくるもんやと身構えながら観たけどちょうどよい塩梅。ラストバトルがどつきあいになっちゃいがちなのはこーゆーシナリオではまぁしゃあないのかと。そりゃ能力や銃で一瞬で勝負がついたら尺が足りないしね。知らんけど。


主人公を演じたキム・ダミさんがこの作品デビューと知ってちょっとゾッとした。勿論いい意味で。すごい。2本目の注射以降は文字通り別人格(ホントに別人のよう)で引き込まれた。雰囲気や佇まいは[ドライブ・マイ・カー]の三浦透子さん感というか。

あと、[パラサイト・半地下の家族]のキム家の長男が出てるの観てて気づかなかった。あの純朴な青年がチャラくなってましたね。

個人的には〈英語を話す魔女〉(吹替で観たので『英語を話す』とかの役名で言われてもピンとこない)のナイフ使いがとても良かった。いいキャラでしたね。廊下のシーンで後ろ姿が見えた瞬間に(シルエットの時点で)『キタァァァァァ!』てワクワクしちゃった。あのキャラだけでスピンオフ撮れると思う。てか、撮って欲しい。

ミスター・チェのあの飯の食い方はいつそれが理由でいきなり始末されたりしないかソワソワしながら観てたらスルー。

前半と後半の濃度と明暗がキレイに違うしダレるようなテンポでもなく伏線の張り方も回収も見事。もしハリウッドで作ってたならもっと味付けがコテコテ濃厚で特撮やシーンの派手さにtoo muchになってたかもしれないし、日本で作ってたなら人情もので間伸びしたお涙頂戴内容になってたかもしれないと思うので(ド偏見)韓国産なのがちょうど良かったような気もする。

なんとなく選んだ作品やけど、正直[アタリ]でした。観終わってからもう一度襲撃部隊とのシーンから観直した。

クライマックス終わってから『コラ!また無免許で!』ってツッコんじゃいました。


純粋に薦めたい作品。今年観た作品で上位にくる。この映画がおもしろいと思ってくれる人はたぶんぼくと趣味が合う。





【ワイルドスピード】(The Fast and the Furious)せっかくなので一作目から。TVで放送してるのをなんとなく観たことはあるくらいやけど、最後の2人のレースくらいしか記憶がないのでちゃんと観てみる。アマプラで字幕版を。'01年の作品。

この頃はストリートレースのシーンが多い。このシリーズの音楽は趣味に合わないというかよくわからない(個人的に)のでそこにあまり魅力を感じないのよね。

走行中の景色がスピードとともに流れて歪む描写がちょっと好き。実際、コントロールが効かない直前の運転席から見る景色ってあんな感じやと思う(過去に名神で190km/h出したことある)

あと、ブライアンの身バレの流れが個人的にキレイやなと。おまけに最初に敵対してたヴィンスを助けようとするってのがイイ。

ドムがRX-7に乗ってるのが意外というかダッジとかしか乗らないと思ってたのに『あ、そーゆーのにも乗るんや』と。

決定的な証拠ないのに勇み足でチョンボかます警察側っつぅのはこの作品からやってたのね。


凝ったミスリードみたいなのも特になんもなく結局窃盗団が心を通わせた相手やったり最後に友情を取って逃したりとハッピーエンドなのかバッドエンドなのかよくわからない終わり方がちょっと画期的というか珍しい気がする(だから最後が記憶に残ってたのかな)


取り敢えずシリーズの続きを追えるだけ追ってみようかなと思ってます。


我らがミシェル・ロドリゲス姐さんはまだちょっと垢抜けてない野生味溢れる感じ。

トレーラー下潜りの大技、カッケェッス。



GT-Rを見ると飛鳥ちゃん

スープラを見ると山下さん

ダッジ・チャレンジャーを見ると与田ちゃん

CIVICを見るといくちゃん

を先に連想しちゃうくらいに飼い慣らされている(詳しくは[ごめんねFingers Crossed]のMVを観て下さい)

https://youtu.be/jddS5q0RFpY


(シリーズのどっかでになる気がする)




【ワイルドスピードX2】引き続きアマプラで字幕版。はじめましてのつもりで観てて途中でなんかうっすらと既視感があったのでたぶん金ローかなんかで観たんじゃないかな。

ドムいない。てか①と繋がってるのってブライアンとFBIの上司くらい?

原題は[2 FAST 2 FURIOUS]。単純に[The Fast and  2]にしないセンスはいいと思う。

てか、これ正史の[2]というよりブライアンを使ったスピンオフなんじゃないの?

①の世界観の

ファミリー愛+スピード狂+凄腕運転テクニック+職務より優先されたブライアンとドムの友情=ワイスピ

から〈ブライアン〉をチョイスしちゃってて『そっち選んだ?』感はある。だからなのかちょっと中身がスカスカ気味。ドミニクの存在感とキャラはやっぱ重要なんよ(そこまで言うほどシリーズ観てないでしょ)

まぁポール・ウォーカーで1本撮りたい気持ちはわからんでもないけども。

前作よりもバディ感は増えてるはずなのにドムとのちょっと一線を超えた友情の方が好きだったのでちょっとバディ感も薄味に感じちゃう。

派手にやりゃいい、壊しゃいい、飛べばいい、みたいな方にベクトルが向いてる感のあるシリーズではこれくらいのスケールの方が観ててしっくりくる気もしないでもない。


次は③は飛ばして⑤を観ますか。③は更にスピンオフ感しかないみたいなので。




(長くなって収まりきらなかったので今回は前半と後半に分けます)