役人「スタンプ押さないよ」
理由を聞くと、カメルーンの国境は閉鎖されているのこと
確かにここに来るまで検問でもクローズだと言われていたが、日本の大使館の人も開いていると言っていたので気にも止めていなかった
役人「もしカメルーン側で聞いてみて入国出来るなら、こっちに帰っておいで、その時は出国スタンプを押してあげるから」
バックパックをナイジェリア側に置かせてもらう
吊り橋を渡りきった所に小屋がありそこがカメルーンのイミグレだ
まだ行けると信じて疑わない俺はイミグレに入った瞬間あ、ダメかもと思った
ボスが女性なのだ
女性の役人は男よりも融通が効かない場合が多い
多くは笑顔一つなく、そして厳しい
生理中でイライラしている状態が常って感じでしょうか、かなり怖い場合が多いです
そしてスタンプが欲しいと言うと
国境はクローズよ！
ここから色んな角度からせめるも
クローズ！クローズ！の一点張り
ナイジェリア側から入国する場合は陸路、海路は業者のみ、一般の旅行客は空路のみでしか行けないらしい
カメルーンに行きたかったらフライトで行きなさいとイミグレを追い出されてしまった
あ…
この瞬間、モロッコから南アまで陸路で縦断する。という、西アフリカに来た唯一の理由がなくなった
先ほどのバスターミナルにバイタクでトンボ帰り
バイクの後ろに乗りながら、はぁ終わったな、俺の縦断…俺の旅…
茫然である
西アフリカを陸路で縦断してこその、西アフリカだと思っていた
カメルーン目の前なのになぁ
縦断が出来ないならこの先行っても仕方がない、どこか飛ぼうか…
気が抜けたように全く意欲がなくなってしまった
それほど、西アフリカに来た目的は縦断のみだったのだ
しかし、だんだんとこのまま終わっていいのかなって気になってくる
なぜ陸路にこだわる？自分の力で行った気がするから？空路だと楽してるみたいで嫌だから？
いや、ちょっと待てと
この場合、陸路でカメルーンの目の前まで来た、もし空路だとこのままラゴスまで戻らないといけない
全然楽じゃないし、そっちの方がはるかにしんどいじゃないか
よし、空路のみが開いてるのならラゴスに戻り空路でカメルーンに入国したらいい
前向きには考えれたものの、目的未達成なので結局は元気は出ないのだが、自分を慰めるには十分だった
とりあえず、日程が狂ったことによりカラバールに戻りカメルーンビザの取り直しをした
した。
いやいや、修正液で書き直しとか1万円のビザとは思われん
