こんばんは、手相家の天道泰幸です。


5回目になる、過去の経歴シリーズ。

ここまでお付き合いいただき、ありがとうございます。


その①
その②
その③
その④


ありがたいコメントを頂いたり、常連のお客様からメールを頂いたりで、なんだか不思議な感覚です。

今まで、ある種恥ずかしさもあって明かしてなかったとこなんですが、、

書いてみてよかったな、と感じてます。


今回で最終回になります!
お付き合いどうぞよろしくお願いします。

・・最後なのでまた特に長いですよ。ごめんなさい。



あ、その前にまず。

今日鑑定をさせて頂いたリピーターのお客様(男性)に、つっこんで頂いた点があるんですが。

「ブログ読みましたよ~。ふと疑問に思ったんですけど、手相を見れてたなら、ご自分の流れとか未来とか見てなかったんですか?たぶん記事読んだ人、みんな疑問に思ってますよ」

というご指摘。

・・・ごもっともです。

実は、最初、自分のを見ながら手相を覚えた時、未来のストーリーに関しては、なぜかそれほど気にしてなくて、どちらかというと自分の性質や運や才能の方ばっかり見てたんです。

そして、特に病んでた頃は、

自分で手相の流れを観るなんて、すっかり忘れてました。
そんな気にもならない、それさえにも気づけないような精神状態だったんですね。

というのが、自分で手相を観てなかった理由です!



さて、ここから本編です。



日雇い労働から、派遣先の物流の会社に声をかけられパートとして働き始めて、
たしか1年ぐらい経った頃だったと思います。


ある日携帯に、一本の電話がかかってきました。

出ると、

「天ちゃん、久しぶり、元気?◯◯よ、分かる?」

電話の主は、

以前ラウンジにいた時の常連のお客さんで、
お店の中だけではありますが、特に親しくさせてもらってた方でした。

男性にしては珍しく、精神世界やスピリチュアルな話が好きな人で気が合い、しょっちゅうそれ系のマニアックな話題に花を咲かせてました。

「お久しぶりです!お元気ですか??」

電話の内容は、仕事の誘いでした。

「実は俺、人生初の飲食業、夜の店を出そうと思うんだけど、よかったら一緒に働いてくれん?」

とのこと。

あ、この方、本業はまったく別で、着物屋なんです。

最初は、ああ、女の子の店を出すんだな、と思い、
「・・すみません、夜の世界にはもう戻る気はないんです」
と丁重にお断りしかけたんですが。

でも、よくよく話を聞いてみると。

女性のお店ではなく、大人が落ち着いて飲み語らえるようなコンセプトのバーを出したいと。
で、(家柄的に茶道に縁が深いので)お抹茶も飲めるようにしたい、と。

いろんな方面に知り合いも多いので、ある程度の集客は見込める。

そこで、手相占いもやったら面白いんじゃないか?と考えられたらしく。

で、「従業員兼占い担当」として働いてくれないか、

というお誘いでした。


それはそれは、本当にありがたい、考えただけでワクワクする話でした。

一度は、遠い将来まで封印しようと思っていた占いの道。

今回は、人脈的にお客さんの見込みもあるし、従業員としての給料ももらえる。


返事をするのに、ほとんど迷わなかったと思います。


そしてその話をもらって数ヶ月後、
2009年5月、バー「着茶や(きさや)」がオープンしました。

誘ってくれたそのラウンジ時代のお客さんが、オーナーとなり。


この時、29歳になってます。


ちなみにお店の名前の由来は、オーナーのルーツである、着物と茶道からとったものです。



その店に、昨年2015年5月末まで、従業員兼占い担当として、丸6年間勤務しました。


お店のシステムとして、手相はご希望の方に基本料金プラス1000円で、10分鑑定。(おかげさまで、途中からはほとんどの方が手相ご希望で来られるようになりました。)

10分なので、限られたテーマにぐっと絞って、もしくはいくつかのテーマを凝縮してお話してました。

一番多かったのは、恋愛の相談ですね。他に仕事の適性や転機、性格分析、、

短い時間で集中して読み取る作業(作業をいうと味気ないんですが、この言い方がしっくりくるので)をひたすら繰り返したことは、かなり良い修行になりました。

一番多い日は、1日25人ぐらいの方を見てました。

オーダーを受けたり作ったり、受け入れや洗い物等、店内作業もしながらなので、もう、体力集中力の限界です。

そういう時は、本来の閉店が3時のところを、朝6時半ぐらいになってました。

最後のお客さんをお見送りするために外に出ると、「うわっ、明るい!」と驚かれて、、

その頃の記憶が、すでに懐かしいです。


手前味噌ながら、「着茶や」、広島ではけっっこう有名な店になったんですよ。

Yahoo!知恵袋にも載ってました。

これもそうですね(笑)この記事を知ったのは投稿より何年も後なんで、うちの店です!とは投稿してませんどね。

http://m.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/q1032502050


最初は実は手相はある種のおまけでしたが、いつしか「手相バー」、「占いバー」と呼ばれるようになりました。

途中から、オーナーもタロットを始めて、それがまたどんどん当たるようにもなって。(実はこのオーナーが、以前自分が占いを志すきっかけにもなった占い師さんと古くからの知り合いで、その方に、数秘術とタロットを習ったんです)

けっこう評判にもなったのが、自分が手相を見たあとにオーナーのタロットにバトンタッチすると、お客さんがびっくりする声が聞こえてくるんですね。

「・・それ、さっき手相でも同じ事と同じ時期を言われました・・!!」

当たり前っちゃ当たり前なんですが、手相の未来予測と、タロットの結果が見事に一致するんですね。

この「検証作業」は面白かったですね~。前にも記事で書いたことがありますし、その話は割愛させて頂きます。


ちなみ自分はもう退職してますこのバー「着茶や」、

現在は、お弟子さん(自分の知識と経験のほぼすべてを、特に流年法の見方を詳しく教えました)になる男の子が手相担当を引き継いでくれてますので、お友達どうしでもお一人でも、気軽に10分鑑定をご希望の方は、行ってみて下さいね。

タロットは、現在オーナーが多忙のため、ほとんどやってないみたいです。今は、才能的に有望なまた別の新人さんに教えようとしてるそうですが、、まだ分かりません。

基本料金、システム等詳しくは、直接お店の方にお問い合わせくださいね。



お店がオープンして半年ちょっとぐらいは、昼前から夜までは物流倉庫で肉体労働、夜から深夜まではバーで店内接客と占い、という感じで働いてました。

そしてこの時期に、肉体的にも精神的にも、すごく元気になりました。

ダブルワークはきつそう、と思われるかもしれませんが、2つの仕事がまるで使う部分が違うので、良いバランスというか、肉体労働がリフレッシュみたいにもなったんですね。その頃はすでに、昼の仕事も楽しさを感じ始めてましたし。

あと、一日ほぼフルで働いていると、気分がいいもんです。

そして実は、人気店になった、とはいいましたが、開店当初はまだまだ全然ヒマな日もたくさんあったんですね。一日お客さんゼロで、オーナーと二人で店内でDVDの映画を二本見切ったり(笑)。


それが、オープンからたしか一年ぐらい立つ頃か、手相を観させてもらった人数が、たしか5~600人を超えてきた頃か、、

徐々に、気づけばどんどん、お客さんが増えてきてました。


お店は連日、問い合わせの電話が鳴り続け、お客さんも後から後からやってきて。

どれだけの方を、丁重にお断りして、待ち時間が長すぎて諦めて帰られたか。

そのうち、開店30分以上前から、平日週末問わず、お店の前に行列ができるようになりました。


この事は、今でも自分の中のちょっとした自慢ですし、自信にもつながってます。

あ、もちろんお店が流行ったのは自分だけの力ではなく、オーナーの戦略、お店のコンセプト、大きさ、内装、雰囲気、オーナーと自分のキャラや空気感、また、当時手相芸人島田秀平さんのおかげで手相人気が出てきてたり、、そういうものが全部うまく作用したんだと思います。

(あと、振り返って自分の手相を確認してみたり、別の占いでも、29歳からが仕事の流れがぐっと良くなる時期に入ってたんです。占いやってる身のわりに、こういうことを実際経験すると、やっぱり面白いな~と思いましたね)


ちなみに、手相は、オープンからしばらくの頃は、お一人15分の鑑定時間だったんですが、

だんだんとお客さんが増えてきて、一人10分にしてもらえないか、とオーナーから頼まれ、しぶしぶ10分に変更になりました。(でも結局、時間が多少過ぎても、言い足りなかったり読み取りきれないことが多く、けっこう時間オーバーしてました。待たれている方をお待たせすることにはなったんですが、それが結果良かったところもあったみたいです)


結局、6年間で、約1万人の方の手相を観ることができました。

ペースは皆さん違いましたが、リピーターで何度も来てくださる方も多かったので、実際に見た回数でいうと、、どのくらいか分かりません。

女性が8割ぐらい、男性が2割ぐらいだったと思います。

お勤めの方から経営者、銀行の頭取から現役アイドルまで、ほんとに、多種多様な職種の方に会うことができました。

キャバクラ嬢、ママ、風俗嬢、医療事務、看護師、研修医、鍼灸師、理学療法士、美容師、ネイリスト、美容部員、花屋、広告関係、デザイナー、保険、銀行、証券、建築、設計、造船、産廃、アナウンサー、レポーター、俳優、ダンサー、モデル、アイドル、画家、漫画家の卵、アーティスト、、、

挙げれば、もちろん、もっとだったと思います。


自分は、自分の「人生経験値」そのものは、けっして幅広くも豊かでもないと思ってます。

いろんな場所に行って、たくさんの深い経験を積んだわけでもない。多くの友人と毎夜飲み語らったわけでもない。

実務経験も少ないし、ビジネスの世界も知らない。海外に行って見識を広げてきたわけでもない。


友達がいなかったわけでも引きこもりでもなかったですが、いろんな本を読みあさったり手相や占いにのめりこんだり、狭く深い自分の世界の中で生きてきた感覚が強いです。


が、バーに務めた6年間で、お一人一回10分ではありましたが、

たくさんの人生を垣間見ることができて、いろんな世界の話を聞きながら手相を観れたことは、かけがえのない経験になってます。


2009年にバーで10分鑑定を始め、
そこから2年たった2011年8月、

お店での10分(当時は15分)鑑定じゃ大事なことまで伝えきれない、、

と感じ始めて、

喫茶店待ち合わせの形で、ご予約制の個人対面鑑定を始めました。


実は、伝えきれない、というかもっと正確に正直に言うと、


一番多かった、恋愛、結婚の質問に、なかばうんざりしてきたんです(笑)


お客さんには、やっぱり若い女の子も多くて、

今の彼氏どうですか?好きな人と上手く行きますか?私結婚できますか?早く結婚したーーい!!もう落ち着きたい!仕事辞めたい~~


っていうテーマに、途中から

「お前の人生それでいいのか」(心の声)

って気持ちが強くなってきまして。


あなた自身は何がしたいんですが、どうなりたいんですか、と。

「お前がしたいこと、なりたいものはないんかい」、と。


「早く結婚したい!!」っていうわりと若い女の子(に限りませんが)のほとんどは言ってしまうと、

依存と逃避なんですよね。

結婚に夢や憧れを抱くこと自体は否定しない。

でもなあ。と。

(あ、語弊の無いように、自分軸がないのに結婚だけに執着が強い場合だけ、どうかなあ、ってことです)


というわけで、バーのお客様に聞かれる、個人的にテンションが上がってたテーマが、

就活を控えた大学生さんや、フリーター:「適性ってどんなですか?◯◯系と△△系だったらどっちがいいですか?」

転職を考えてる社会人さん:「今の業界にもこだわってなくて、思い切って異業種もありかなと思うんですが、、」

年齢問わず、夢や目標がある人:「☆☆を目指してて、叶いますか?どんな未来になりますか?」「実は、将来、起業を考えてまして」


これ系です。

そういう時の鑑定が、楽しいったらもう。
お客さんもすごく喜んでもらえるんですね。

こういう、自分軸、その人自身がどうなりたいか、何に喜びを感じるかという、「自己実現」のテーマを中心に、

その人生のストーリーの中に、恋愛や結婚、離婚や再婚が、いつごろ、どういう流れの時にあるのか、という鑑定がしたくなってきたんです。


26歳の時、路上でやってみた頃から、将来に希望を持って明るく前向きな気持になってもらいたい、という思いで鑑定をしてた根本は変わらないんですが、

気づけばこの頃、自分が目指す鑑定の形が、より明確になってきたんだと思います。



2011年に始めた喫茶店を利用したご予約制の個人鑑定、
一番最初は、45分5000円の設定でした。

これも、だんだん、時間が足りないと感じ始めて、今は60分が基本になってます。(手相は、場数を積めば積むほど、読み取れる情報が増えるというか、より深く詳しく分かるようになってくるので、話そうと思えばいろんなテーマや角度からいくらでもお話できるようになってきます。なので今は、鑑定コースに90分を設定してます。まだたまにしか90分のご希望はいないですが、それでも『足りないですね・・!』と言われるかたもいらっしゃいます)

ちなみに、このご予約鑑定を始めるときに、アメブロを立ち上げました。

ご予約は、口コミだったりアメブロを見てくださったりで、徐々に徐々に、増えていきました。

そして意外と、夜のバーの方に来られている方からのご予約は、それほど多くはなかったですね。
お客様の層というか、求められているものが違ったためだと思います。


2009年から6年間、20時から3時(たいてい朝方近くになってましたが)までバーで10分鑑定、
2011年から約4年間、14時から18時までで喫茶店でご予約対面鑑定、

この生活を、続けてきました。

生活時間以外は、ほぼ手相を見続ける生活。

よくやりますね、と人に言われましたが、好きですからね。手相観るの。
じゃなきゃ、仕事にしてませんし、ここまで続けてません。


そして、

2009年、29歳で出会って付き合い始めた今の妻(あ、過去の妻はいませんよ。日本語の妙。)と、

2014年4月、34歳で結婚して、

2015年2月に娘が産まれたのもあり、

昼夜のダブルワークもきついし、いつかは自分で事務所を構えて、、とずっと思い続けてきた目標を、

去年、2015年6月末、

35歳にして、やっと叶えました。



・・あ、この、完全独立するときばかりは、何度も自分の手相の流年(時期を読む見方)を確認しましたよ(笑)

自分でタロットもしてみたり。それで、確信を持って、決断しました。



昔から、不思議なことや精神世界、神秘的な分野に憧れを抱き続け、知識だけは増えていき、

占いで、自分はやっぱり変わってて特別だ、と自尊心だけが強くなり、

世の中をある種斜めに見てきてフリーターを続け、

一度占いを志し、思い上がりと未熟さからすぐに挫折し、、


そこから9年、やっと、「手相占い師」です、と自信をもって名乗れるような形になりました。


大好きで面白い手相の世界に日々触れられて、

何より、いろんな方にお会いできて、いろんな考え方・才能・人生を見ることができて、


すっきりしてもらえたり、
喜んでもらえたり、
涙を流されたり、
踏ん切りがつくきっかけになってもらえたり、
自分の可能性を知ってワクワクしてもらえたり、
鑑定したお客様がその後ご活躍されているのをネットを通じて見たり、


こんなに嬉しく楽しいことはありません。


間違いなく、一生の仕事だと思ってます。


ってなわけで、

そもそも、自分がどんなタイプで、どんな可能性や才能を持って生まれたかを知りたくて占いにハマり、
分かったようで分かってなくて紆余曲折生きてきて、


今度はそれを、


どんな生き方が合ってるか、どうすれば人生が開けていくか、
今が人生でどんな時期なのか、いつ転機が訪れるのか、

なるっべくたくさんの方にお伝えしたくて、


手相鑑定やってます。


あ、恋愛・結婚とかも見ますけどね。

どちらかというと基本的に、「何が向いてるか」というのを見たいです。



・・最後は宣伝みたいになりましたが、


ここまでが、


私、天道泰幸が、手相占い師になった経緯です。


毎度毎度長い文章に、最終回までお付き合いくださり、本当にありがとうございます。


もしよければ、ご感想、ツッコミなどいただけると嬉しいです。



こんな自分に興味を持っていただいた方、

鑑定でお会いできるのを楽しみにしてます!



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