ひな祭りの日に基礎着工でしたが、2日後の本日、すでにベース部の打設が終わっており、立ち上がり部の準備がされていました❗️
そして、立ち上がり部を高くする為には、立ち上がりを独立して打設する 布基礎の方が適しているという理屈です。 布基礎の立ち上がりは一般的には55cmで、65cmも可能です。パナホームでは標準で57cmです!
②布基礎は湿気が上がって来るのか?
因み奥はお隣さんの工事です。ご近所や土地分割のお話はまたアメンバー限定でさせて頂きたいと思います!
さて、巷では 「布基礎はコストダウンの為」だとか、「布基礎は地面の湿気が上がって来る」だとか、「ベタ基礎のほうがしっかりしていて丈夫」などという、ベタ基礎信仰 が蔓延していませんか??
いえ、そんなことありませんからー!!
この辺り、メーカー比較時にもかなり調査してます!
パナホームは 布基礎 を採用です。
鉄骨系である、積水ハウス も、ダイワハウス も、ヘーベルハウス も例外なく布基礎 です!
一方で、2×4の三井ホームや、住友不動産、ビッグフレーム木造の 住友林業などはベタ基礎です。 また鉄骨系でもプレハブのボックス構造のセキスイハイムはベタ基礎です。
鉄骨系で布基礎が採用されるには、ちゃんと理由が有ります。
それは、木造や2×4よりもポイントへの加重が大きくなるため、立ち上がり部を高くする必要があるからです。 立ち上がり部が高いほどポイントへの加重に強いのは、以下のイメージ図からも伝わるかと思います。
そして、立ち上がり部を高くする為には、立ち上がりを独立して打設する 布基礎の方が適しているという理屈です。 布基礎の立ち上がりは一般的には55cmで、65cmも可能です。パナホームでは標準で57cmです!
ベタ基礎で立ち上がりを高くするには、ベース部も同時に打設する事が多いため、型枠での対応が困難となり、また鉄筋量も増えるため、ベタ基礎の立ち上がりは45cm程度が限度で、一般的には40cmです。
①布基礎はコストダウンの為か?
いえ、目的があってやっています。また、コンクリートや鉄筋等、材料費はベタ基礎の方が掛かっても、上図の通り3度(ベース、立ち上がり、防湿)コンクリート打設する布基礎のほうが、手間が随分掛かっています!
②布基礎は湿気が上がって来るのか?
いえ、今は防湿シートを敷いて、その上に防湿用の抑えのコンクリートを打ちますので、ベタ基礎と同じく地中の水分は透過しません。
③ベタ基礎のほうがしっかりとしているのでは?
先程の説明の通り、布基礎のほうが縦のせん断力に対する耐性は強いです。
しかしながら、布基礎にもデメリットは有ります。不同沈降には弱いことから、強い地盤が求められます。木造では地盤改良不要と言われても、鉄筋系では地盤改良が必要となるのはこの為です。つまり、地盤改良にお金がかかるケースが多いのがデメリットですね。
では、何故「ベタ基礎信仰」が蔓延したのでしょう!? パナホームは布基礎だけど大丈夫? や、うちは布基礎でなくベタ基礎だからしっかりしているなどのコメントを良くみかけます。
実は、ベタ基礎信仰はローコストメーカーが生み出した、宣伝文句的な誤情報です!
ローコストメーカーはほぼベタ基礎を採用しているのですが、それは一回で打設が終わるため手間が掛からない、つまり人件費も抑えられるからですし、そもそも木造では布基礎の必要が無いからです。
しかしながら、
・うちは布基礎より費用のかかるベタ基礎を採用してます!(嘘では無い)
・ベタ基礎は布基礎と違って一体構造のため、丈夫でしっかりしています。(地盤を改良せず、不同沈降に限ればこれも嘘では無い。)
という宣伝が大多数を占めるローコストメーカーから沢山出ているために、布基礎はベタ基礎に劣るようなイメージが出来てしまったのです
もちろん、ベタ基礎はベタ基礎で木造や2×4には最適であるため、ベタ基礎が布基礎に劣るわけもありません❗️
いずれも工法に適した基礎を使っているだけで、ベタ基礎、布基礎に優劣があるわけでは無い ということです
誤解は解けたでしょうか??