所さんの目がテン! 「科学でセクハラ問題に迫る」 | テレビ番組 時事ネタなど書いていきます。はい。

所さんの目がテン! 「科学でセクハラ問題に迫る」

セクシャルハラスメントを防ぐには、
男性が気をつけることが一番ということで、
番組では、街頭でインタビューとテストを行っていました。

セクハラに気をつけていますか?

と男性会社員30人に尋ねた結果、

30人全員が「気をつけている」と回答しました。

次にまたインタビューとは別に、
男性会社員に協力してもらい、女性社員役を隣に、

彼女が仕事で大失敗して落ち込んでいるので励して欲しい

という設定で実践してもらいます。
セクハラの調査であることは秘密です。
その時の言動にセクハラに当たる言動がないかを確認します。
セクハラに相当するかどうかを判定するのは、
職場のハラスメント研究所」の金子雅臣所長。

職場のハラスメント研究所金子雅臣所長


時間は1分間。
まずは20代サラリーマンから挑戦し、次に30代男性が挑みましたが、
合計6人にセクハラに当たる行為や言葉は見られませんでした。

そして、40代サラリーマン。
彼は4つのセクハラ行為があったと判定されました。
それは、いきなり彼女の肩を触り、間を置かずまた肩に手を。
そして、酒に彼女を誘い、彼女が曖昧な返事をすると、
「今夜飲みに行こうよ」と繰り返しました。

次は50代サラリーマン。
彼は「夢を持っていないと~」始めた部分で、
「海外旅行に行くのもいいし、素敵な彼氏と結婚するのもいい」
と、この後半部分がセクハラだと判定されました。

また別の50代サラリーマン、
「明るくわいわいやっていたら、いい男も寄ってくる」
と余計なことを。

さらにまた別の50代サラリーマン、
彼女の肩に手を置きつつ「彼氏はどうしたの、彼氏は」
「彼氏は大丈夫?」「いないの?」と連発。

1分間、2~30代の6人では見られなかったセクハラ行為が、
4~50代になると、15人中10人に見られてしまいました。


金子所長によりますと、年齢が高くなるほど、
若い女性と一緒に仕事をしてきた経験が少ないため、
対女性の付き合いといえば、娘、妻、飲み屋の女将に限られがちで、
そのパターンから対応を引き出すと、
セクハラになってしまうとのこと。



次に、ひと口にセクハラとはいうものの、
どこまでがOKでどこからがセクハラなのでしょうか?

現役女性会社員20人に協力してもらい、
1枚の絵を見てもらいながら、
それぞれのシチュエーションが不快かどうかを判定してもらいます。
問題がなければ「0」、やや不快なら「1」、
それ以上なら「2」の札を挙げてもらいます。
ただし、彼女たちをくじ引きでAチームと
Bチーム半分に分けての実験です。

全て相手は男性の同僚だとします。

・男性の同僚から

所さんの目がテン! セクハラ

最近、キレイになったよね

と言われました。

これはAチーム10人は3ポイントの不快となりました。


・あなたが帰ろうとしていると、呼び止められ、

所さんの目がテン! セクハラ

今月、誕生日だったよね

と声をかけられました。

これは全員が「0」の札を。不快ではないようです。


・忘年会のカラオケで、

所さんの目がテン! セクハラ

デュエットしようよ


これは不快ポイント3でした。


・仕事中に、

所さんの目がテン! セクハラ

どんな男性が好み?


不快ポイント4。


・あなたの机の上が散らかっていて、それを見た男性同僚が、

所さんの目がテン! セクハラ

ちゃんと片付けたほうがいいんじゃない


これは不快ポイント0。


やや不快だと感じるものもありましたが、
性的な言葉が含まれていても、それは少数に留まりました。


次はBチームの10人。
見せる絵は同じ。言葉も同じです。
ただし、絵の男性は上司だという設定です。

最近、キレイになったよね
17点


今月、誕生日だったよね
15点


デュエットしようよ
13点


どんな男性が好み?
15点


ちゃんと片付けたほうがいいんじゃない
12点


同僚男性の時とは違い、上司ですと不快ポイントが激増。

全20問行い、その数値がこちら。

所さんの目がテン! セクハラ


殊に机の上の指摘のように性的要素は皆無ですが、
相手が上司になりますと、不快だと感じてしまうもののようですね。

仕事の評価や人事が絡む上下関係があると、
「イヤだとは言えない」ためセクハラだと感じやすくなるようです。
また、たとえ相手が上司でも、良好な人間関係を築いているならば、
不快ポイントは同僚と変わらないようです。


さて、この結果の表を見ますと、ボディータッチ行為は、
同僚、上司ともに高い不快ポイントとなっています。
次はこのボディータッチについての検証です。

20代男性の4人の前に、
アイマスクをした女性4人が連れてこられました。
彼女たちに、見た目からの好みでランキングをつけてもらいます。

その結果がこちら。

所さんの目がテン! セクハラ


特に「A」の男性が人気のようです。


次に男女ペアになってもらい、5分間
大相撲の八百長問題について話してもらいます。
5分間が過ぎたら、ペア交代でこれを1周させます。

ただし、第一印象で高評価だったAの男性には、
ある指示を与えていたんです。
会話の中で、「膝を当てる」「肩を触る」「髪を触る」の3つ、
これらのボディータッチを行わせました。

一番人気だったAの彼が、このボディータッチにより、
どう変化するのかを見るというのが、
この実験の目的だったのです。

すると、このような結果に。

所さんの目がテン! セクハラ


Aが最下位になってしまいました。
たとえ外見が好みのタイプでも、
無用なボディータッチは評価を著しく下げてしまうようです。



いちおう…、ということで、
男性はどうなのかも実験してみました。
先ほどの男女とは別の8人に協力してもらい、
4人男性に目の前の女性の第一印象での順位をつけてもらいます。

それがこちら。

所さんの目がテン! セクハラ


ここでは4位「C」の彼女に着目。
先ほどの同じように、Cの彼女にボディータッチを行わせます。
その内容も、会話の中で、「膝を当てる」「肩を触る」「髪を触る」の3つ、
と同じものです。

これを席替えを繰り返し、1周したところで、
もう一度、男性にランキングをつけてもらいます。

結果がこれ。

所さんの目がテン! セクハラ


「C」の彼女が急上昇です。

今回、この記事を作成する気になったのは、
この部分が分かりやす過ぎて、
面白過ぎたからに他なりません。

ボディータッチを比較した場合、
男性は「よほど嫌いでなければOK」であるので、
女性もそうであろうと考えがちで、
他意はなくとも触ってしまうのであろうとのこと。


ともあれ、上司、40代以上、男性サラリーマンは、
気をつけていてもセクハラ加害者になりがちなので、
細心の注意を、というのが番組最後の言葉でした。