ふざけるな…。 | さしみ組の仲間たち

さしみ組の仲間たち

ネタもないし・・
書くこともないし・・
趣味もさほどないし・・
なんにもないけど・・
やってみる・・・かぁ・・・

私がこの話を聞いたのは
一ヶ月くらいまえ…。

Sさんは
私にひたすら
『申し訳ない…』と電話口で涙声で言った。



皆さんは
覚えてるだろうか?



この子は
年齢も結構いっていたけど
呼べば来る懐こい子で、山の中で1人飼い主居なくなった家の周りで過ごしてました。
見守り隊のお母さんから保護して欲しいと言われ保護しに行きました。

年齢も高齢だし、エイズキャリア
でも、これからの余生はのんびり過ごして欲しく、一旦は東京の預かりさんちに行きましたが、
Sさんが『ウチで引き取る』と言ってくれと、晴れてSさんちの子に。
Sさんちには、自分が保護した猫も5匹位居ます。ワンコも事故で下半身が立たない子も居ます。
ワンコも自分の部屋で世話をしてるSさん。そんな部屋でこの子も世話していただいてました。
自分の保護猫さんたちは、お外にも出てますが、お家の周り程度。
この子に関しては、完全に室内で飼ってくれてました。


そんな
この子が、ちょっとした隙に
外に出てしまった…と。

すぐに
色んなところに連絡して探して、探して
それらしい猫が居たと。
すぐさま連絡したが
どうも様子が、おかしい…。


心ある住民が助けたく
動物病院へ連れて行った。
獣医師より
『エイズだから触らない方がいい』と言われ袋に入れられ、保健所へ持ち込まれた。

行政側は
その日は頭数が居なかったから
亡骸だけは冷凍されてる

その日は頭数多く
もう亡骸もない

亡骸でも見せて欲しいと頼むSさんに対して
言う事が二転三転したそうです。


結局、亡骸すら見せてもらえず、対応と言ってる事の不信感から
Sさん1人色々、色々調べたそうです。


私に話してくれた
一年前くらいから1人で この問題を抱えて
活動してる私たちに迷惑をかけてはいけないと、他の団体さんに相談しながら…


やっと
ここまでこぎつけたと。


電話口でのSさんは
泣いてました。猫にも申し訳ないし、私たちにも…。と

私はSさんは
本当に良くしてくれてたし、責める気持ちなんて一つもありません。


許せないのは行政側。
田舎だから
亡骸まで見せて欲しいなんて言う飼い主が居ないとでも思ったわけ?
なんで言う事が、二転三転するのさ?
たかが動物って思ってんじゃないの?
なんでも都合悪い事は隠せばいいと思ってんじゃないの?


Sさんが協力いただいた団体さんと
要望書を出したようです。


福島県二本松市、飼い主ありの猫を殺処分。
猫エイズだったため猫の特徴など確認せず殺した。
保健所が、猫エイズは空気感染すると思ってる世の絶望。
死体すら帰ってこなかったようだ。
動物愛護法違反、器物損壊の罪、二本松は謝罪せよ。



読めば読むほど許せない…。


ニー…山の中で1人がんばってたね。
迎えに行った日の事を私は忘れません。
名前を呼んで出てくるって聞いてたけど、なかなか出て来なくて、諦めかけて車に戻った時に、車の脇にチョコんと座って鳴いた君の事を今でもハッキリ覚えてるよ。

いい加減な人間のせいで、こんな風に最後を迎えさせてゴメン。
ニーのママは、今がんばってニーみたいなコが今後出ないようにがんばってる。
それがせめてもの供養になるかは分からないけど…。
今、ママを支えてるのはその想いだけだと思う。
ニー…脚が短くてコロンとしてたニー。
私は、ニーの事、忘れないよ。