本日は失敗料理のお話しです。





ニザダイ
通称:サンノジ、サンタ、などなど

磯上物の外道を代表するお魚ですね。引き味はとてもパワフル。大型尾長グレ(メジナ)を思わせるやり取りで楽しませてくれるお魚です。そのぶんガッカリも大きいですね。



磯釣りをはじめて2年くらいの頃でした。単独遠征で高知県の柏島に行きました。その日は40~50センチのニザダイばかりでした。でも磯釣りビギナーの私には最高の練習相手でした。


たしか
「冬場のニザダイは臭みもとれる。」とか「地域によってはその臭みが好まれる。」とか釣魚図鑑には書いてありましたな。
「食べられないこともない」
的な事が書いてあった記憶があります。


土産がないので、1枚持ち帰えることにしました。磯上で頭を落とし海水で洗ってクーラーへ。

帰りの車中で異臭がすることに気づきました。異臭の元は私の手のようです。何やら経験のない化学臭です。なんだろ? 帰り道、いろんな所に立ち寄り手を洗いました。





手の匂いも消えた頃に帰宅。クーラーを開けると異臭です。こいつだったのか!冬場は臭みがとれると書いてあったのに!

でも、
殺した魚は食べる! 自分の中で決めてありました。勇気を出してバリバリと皮を剥ぎます。そして刺身に、念のため氷で〆て「洗い」にしました。





まず嫁に味見をしてもらいました。


口に入れた瞬間、吐き出しました。


なによこれ! (怒)  


やっぱりダメ? (^^;;


やっぱりって! 
自分で食べたら!(怒) 


どれどれ…


私も吐き出しました!

No~! 
ノォ~!
ノォ~


恐るべし ニザダイ臭! およそ生物の放つ匂いとは次元が違います。例えるなら化学工場の廃液を飲んだような臭いです(飲んだことありませんが)。

内臓を傷つけてはいけなかったみたいですね。〆たあと、先に皮をはいで、背中の肉のみ切ればいけると思います。多分…





食すなら寒の時期のようです。まさに今の時期です。どなたか試してご報告いただけると幸いです。(^^;;





 
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