私が小学生の頃、母親が体が痛い、腰が痛い、頭が痛いとよく寝込んでいました。
そこで出会ったのが、整体の先生。
まだ開業前で、自宅に来てもらい、母親の友達も集めて、1人1000円。
整体と気功も出来る先生で、手をかざすだけで、ビリビリくる、疲れや痛みも1時間でスッキリ。なんかすごーい先生でした。
そんな整体の先生とお付き合いしていく中で、その先生曰く、人の体を触れたりする仕事なので、浄化やパワーチャージをしに、ある宗教に行ってる話を聞き、そこから母親がどっぷりと家族はイヤイヤながら行くようになりました。
その新興宗教は、神社と仏教(主に密教系)をどっちも取り入れた所です。比較的小さなあまり知られてない新興宗教です。
毎月1日などは神式の祈願祭(祝詞を唱え、格好はハカマ)、お彼岸やお盆などは仏式の法要が執り行われています。
そこで働く先生と言われる人達は、高野山で僧侶になられた方が3〜4名、神社の神官の大学?に行ってた方が3名ほどおり、その上に教祖と呼ばれる女性(当時60歳半ば)で構成されています。
一見本殿だけを見ると、一般の神社かなと思うほど、近所の方も車払いなどに来るような所です。
その新興宗教で何をやるかというと、
主に先祖供養です。
週に何日か百万遍という大きな数珠をお経(般若心経やその新興宗教のお経)を唱えながら行います。その大きな数珠の中に先生と言われる方が、お参りに来られている方々の先祖供養や祈願などを一つ一つ読みあげ、一つ一つに神様か仏様から伝えられた言葉をその先生が伝えていきます。
そして、この神様か仏様から伝えられる言葉は、この新興宗教にお金を払いなさいとかいうカラクリはあまりないように思いました。
僕が言われて、実際に実行したのは、
氏神さまにお参りしなさい
氏神のお掃除しなさい
四国参りしなさい
高野山にお参りして、弘法大師と縁をもらいなさい
比叡山にお参りしなさい
成田山新勝寺にお参りしなさい
などなどです。
通常の百万遍など祈願や供養は、1回300円を入れて茶封筒に願い事を書きます。護摩木もその当時300円くらいだったと思います。良心的な値段だなと思ってました。
人それぞれ様々ですが、ほぼ毎日、海や滝(井戸水をくみ上げた)に入って身を清めたり、お百度、写経、掃除、行事の手伝いなどです。
僕も何度かやったのですが、
海の行が強烈に辛いです。
冬でも、男性はふんどし、女性も白い巻物をまいて入ります。手足、感覚がなくなるぐらい大変です。あがった後もブルブル震えが止まりません。冬の海は、びっくりです。ちなみに、うちの母親は、ほぼ毎日海に入っているようですε-(´∀`; )
そして、ここに来る信者さんは、結構な割合で、霊的なものが見えて困る、霊的なものが見えなくなり、普通に生活出来るようにと来ている方が多かったです。
もうひとつ、来ている人の特徴が、
ここの教祖に、
あなた事故で死にますよ
病気で死にますよ
と言われて、新興宗教に通い始め、命を助けてもらったと言っている人もかなり多くいます。
そんな僕も、
あなた交通事故で死にますよ、
電車に引かれて死ぬとか言われました。
なんだそりゃ( ̄▽ ̄)
って思いますけど、
言われた母親はたまったものではないようです。
助けて欲しい一心で、
この新興宗教に通い続けていくのです。
ここの最大の特徴が、
息子の命を助けたい母親が、あなたの息子さん死にますよと言われ、一心不乱になって、息子の命、家族の命を助けてもらうように、神様、仏様にお願いするのです。
ここの先生と言われる、元高野山のお坊さんや神職の方は、ほぼ全員母親が、この新興宗教の信者で、命を助けてもらうために、僧侶になり神職になり、この新興宗教に先生として入ったという流れです。
そうして、うちの母親も、僕の命、家族の健康を守るために、毎日朝から晩まで通うようになるのです。
中学、高校の時だったので、土日には法要や掃除などの行事があり、母親から半ば強制的に行かされていました。
これが本当に嫌でε-(´∀`; )
休みの日って少し遅くまで寝たいじゃないですか( ´ ▽ ` )ノ
ひどい時は、馬乗りになって、胸ぐらつかまれて起こされたりもしました。
ちなみにこの宗教で、ここまで熱狂的になってる人は、うちの母親ぐらいです(−_−;)
そうして、僕が高校2年の夏〜
母親が、この新興宗教の教祖から直々に
息子さん、命がありません。
息子さんは、黒い大きなマントを被った死神がついています。
一度死んだということにして、
棺桶作って海に流してください。
って(; ̄ェ ̄)
はぁっ⁉️
なんやそれ〜‼️って感じです。
なんで僕だけがそんなこと言われないといけないのか、本当になんで❓なんで⁉️です。
なんかもう本当に泣けてきました
周りの信者さんも苦笑いです。
ただ1つだけ思い当たる事があって…
続く…