台風が心配だったので、
便を早めて、帰ってきました！
熊本では朝から雨が降っていましたが...
雲の上へ抜け出た機体は、
青空のなかを右へ左へと旋回しながら、
スーイスイ。
冠雪していない富士山がひょっこり、
顔をのぞかせていました。
こんにちは～。
綺麗な"雲海"を見られるのも
何かの"運かい"！？
...シーン
無事にモノレールに乗って
帰宅中です。
熊本市内では、
修繕中の建物や
屋根にブルーシートのかかった住宅が
多く見られました。
そしてそして、
衝撃の水俣ツアー！
修論指導でお世話になっている
水俣病事件報道研究の第一人者、
小林直毅教授が自ら
各所を案内してくれました。
正直、、言葉を失いました。
水俣病事件は終わっていなかったんだ...って。
今なお、水俣の地に息づいている、
ということを感じざるを得ませんでした。
水銀をふくんだ大量の工業排水が流された場所。
ここから、汚染が始まったのです。
水銀を大量に含んだ水俣湾のヘドロを集めて作られた
「水俣エコパーク」。
広大な敷地には、テニスコートや野球場があり、
市民憩いの場になっていました。
でも、なんで、エコパーク！？
えー。
水俣病でうん万人の人びとを苦しめ続けてきた
水銀ヘドロの上にできた公園ですよね...
皮肉で大胆な命名だなぁ。
未来を標榜したのかなぁ。
実は現在も、
ここから水銀が漏れだす恐れがあると
指摘されています。
2013年に熊本市で締結された「水俣条約」。
健康被害への危険性の高さが
世界で認められている「水銀」の規制に関する条約です。
2016年2月現在で128の国とEUが調印し、
日米など23ヵ国が批准しているそうです。
なんと、当条約の第12条が規定する「汚染サイト」に、
このエコパークも該当するのでは、と指摘する
専門家もいます。
何より驚いたのは、
加害企業の「チッソ株式会社」が
水俣駅の目と鼻の先に、
ドーンと存在し続けていることでした。
駅の真向かい、
わずか100メートルほど！？離れたところに...
(ボルトなら９秒で到達)
チッソ株式会社！近すぎでしょ～っ！！
水俣を、熊本を、
さらには日本の発展を支えてきた大企業、
チッソ株式会社...ではありますが、
その発展の過程において
償いきれない犠牲を払うこととなったのでした。
その責任は、チッソのみならず、
国や県にもあったことが認められています。
会社は、2011年に分社化され、
水俣病の補償部門以外はすべて
JNC株式会社が担うことに。
(Japan New Chisso)
工場の壁面には、
「チッソ」から
「JNC」へと文字が書き換えられたばかりの痕跡が、
事件の生々しさを物語っているようでした。
その他にも
キーとなる場所を訪ね、
五感でもって水俣病事件の
根深さを感じてきました。
水俣湾はとても穏やかで、
本当に美しい海でした。
以上、学んだばかりのにわか知識を交えながら、
小旅行記をこぢんまり、記してみました。
そうこうするうちに無事に家に到着。
ここまでお付き合いいただき、
ありがとうございました！！
さてさて、
今週は堀潤キャスターが夏休みを利用して
リオにパラリンピック取材に出かけている関係で、
『モーニングCROSS』には月～金まで出演します。
取材活動を休まない堀さん...
夏休みとは言い難いですよね(*´-`)
それでは、また明日の朝♪
お目にかかります(*^^*)
