ブログを始めた時
「絶対この話はいつか記事に書こう!」

と思っていたお話を
今日はしたいと思います!




長いお話ですが
飽きずに読んでいただければ
ありがたいです 








では唐突ですが

韓国の文化習慣には
素晴らしいものがたくさんありますよね?

しかしそれと同時に
無くなってほしい
文化や習慣もたくさんあります

その中でも特にそう思うのが


ごはんは多く提供して
残すのが当然という文化です



えっ、他にもっと直さなきゃいけない文化あるでしょ?
と思った方も多いかもしれませんが

とぎにはこの文化が
とてつもなく許せません



というのも
とぎは大学・大学院の6年間
経済学部で
貧困改善のための貿易構造の変換
についてを研究してきました


それがなぜ
韓国の多く提供して残す文化と
関係があるかというと…


世界の食料は限られています


世界にあるすべての食料を
世界の全ての人々で平等に分け合えば
余りが出るほど多いのです


しかし私たち先進国に住む人々が
必要以上の量を取り
そのほとんどが残飯として
捨てられていくことで
発展途上国の人々の分け前が
本当にわずかな量になり
毎日多くの人が餓死して死んでいます

この現状を
先進国の人々はみんな知っているわけで
哀れんで募金をしますが

これ矛盾だと思いませんか?

しかしこの話は
募金がダメだとか
そういうことではありません

先進国に住む私たちの
意識改革貿易構造の変革
必要なのだという話です


しかし一般市民の私たちに
そんな大それたことは難しいというのも
当然の話です


ただここで言いたいのは
人々の関心が世界を大きく変える
ということなのです




では
とぎの研究してきた
貧困の現状と改善についてを
できるだけ簡単に分かりやすく
説明したいと思います



主にアフリカや南アメリカ
一部東南アジアでは
貧困が進んでいます

貧困の改善と一言で言っても
いろんな方法があり
どれが1番効果的かという議論も
多くなされています


ただ一つ自信を持って言えることは
とぎの研究してきたことは
確実に貧困改善に
効果があるということです


そのとぎの研究というのが
フェアトレードです

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もちろん他にも貧困改善に効果のある方法はたくさんありますがそのうちの一つだということです




フェアトレードとは
貧しい国も豊かな国も
全ての国が平等に貿易するということです

つまり
現状として貧しい人たちが
安い賃金、安い価格で物が取引される中で
貧しい人たちにも
正しい価格で支払おうということです


しかしとぎは
これがどれだけ難しいことかを
大学院で思い知らされました


世界には
貧困が改善すればいいなと考えている人も
とても多いですが
それを世界の全ての人々が考えたとしても
フェアトレードの実現は
難しいということです



なぜかというと…

どんなにお金に余裕があり
心にゆとりがあっても
スーパーに行けば
少しでも安い物を買おうとするのは
当然の消費者心理ですよね

しかしこの行動一つで
フェアトレードは
実現不可能な道に進みます


消費者が安い物を求めれば
それに答えなければと思い企業は
原材料や労働力を
少しでも安くしようと考えます



そして
その被害を受けるのが
発展途上国の生産者です

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生産者たちから
安く買えば買うほど
消費者に安く売れますし利益も上がります

さらに
企業と生産者の間には
多くの仲介業者も入ってくるとこで
生産者の取り分は
どんどん減らされます



企業が利益重視で動くのは
当然のことで
ボランティア精神で
生産者から高く買おうなんて
考える会社はまずいません

もしいたとしても
競争社会の中で潰れていくか
ボランティアメインの
小さい会社止まりになるでしょう


つまり
どれだけ多くの消費者から
フェアトレードの必要性が叫ばれたとしても
利益重視の企業は
そう簡単にフェアトレードの方向には
向かわないということです

近年、企業は
貧しい国への援助や
貧困改善プロジェクト
押しているところも多いですが
結局は
消費者からの視線を気にしたり
売れ行きアップのための
一つの策でしかないように思えます

本当にそれ目的でない以上
その宣伝に多くの費用が使われたり
実際にしていることは
とても小さなことなのに
それを大きく見せて
貧困改善にとても貢献しているといった
偽善ばかりです

とは言っても
偽善が必要なのも事実です


むしろこれから
偽善に頼っていくしかないのかもしれません

偽善だとしても
それが貧困改善に
少しでも足しになっているのであれば
それは評価されるべきことだと思います

…と
話が
企業のボランティアについてに
それてしまいました



ここまでの話だと
フェアトレードは不可能だ
というように思えるかもしれませんが


それがそうでもないんです!


事実
フェアトレードは年々かの間に
大きく拡大してきています


ヨーロッパでは
スーパーに行くと
フェアトレードのコーナーがあるほど
フェアトレードが
日常的に当たり前の物になっています

もちろん
消費者たちの認知度も高いです


それに比べ
日本ではまだまだです


おそらくフェアトレードってなに?
って感じの人たちが多数派でしょう


むしろ知っている人が
珍しいくらいです


そんな中で
日本でも
大きいスーパーに行けば
フェアトレード商品が1つ2つある
という現状になってきたことは
大きな進歩でしょう

しかし
韓国に来て1年以上が経っているのに
未だフェアトレード商品を
一度も見たことがなく
それらしき情報も
一度も耳にしたことがありません

さらに
追い討ちをかけるように
お客が来た時は

多めに出して残るのがおもてなし

なんて文化が根付いていることに
怒りを感じました


韓国国内にも
貧富の差が大きくあり
他国のことなんか知ったこっちゃない
というのも仕方がないのかもしれません

けれども
この文化に関しては話がです

韓国で
フェアトレードが
1ミリも感じられない状況に
悲しさを感じます




他にもまだまだ
書きたいことは山ほどあるのですが
ずいぶん長くなるので
終わりにします



読んでいただいた方々に
感謝申し上げます



そして
もしこのブログの記事で
少しでも心が動いてくれる方がいれば
幸いです


それが
世界を変える一歩かもしれないと思っています




以上
とぎもちの視点における
フェアトレードのお話でした