なぜ時間チャージがこれ程までに安いかを考える | 株式会社ハナオカ

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ビッグに成る男のブログ

こんばんわ。

前回の長いブログを読んでいただいた皆様ありがとうございました。

予告通り、今日は《何故バフ屋の時間チャージがこれ程までに安いかを考える》です。


話はバブル絶頂期、昨日買った土地が明日には2倍で売れたとか、ニュースでもよく話題になっていた不動産業だけではなく、日本の製造業も血気盛んで、当然バフ研磨屋さんもそれはそれは儲けた時代だったそうです。
聞くところによると、朝までお酒を飲んで昼から出勤、そして適当に半日磨いて言い値で10万とか。
そんな時代だったから、1人親方で営業していた方でも、そこそこの腕前なら月に200万はゆうに稼げていたそうです。
しかし時代も変わり、高品質低コストの製品が当たり前になり、そこそこの腕前の人達は軒並み仕事が無い状態になってしまいました。
と同時に年々急成長を続けていた中国をはじめとするアジアの生産能力に、大企業の大量仕事は全て海外生産に変わっていきました。
そこで残ったバフ屋が考えるのはただ一つ、食べて行くためには合わない単価でも受けるという選択しかなかったのです。
始めは合わない仕事も慣れというものは怖いもので、いつの日かそれが当たり前の単価になり、どこの研磨屋も競って単価の下げ合いという最悪の流れになった…というのが、今に至った時間チャージの安さに繋がっていると僕は考えています。

バフ屋に限らず、どこでもよく似た話があるので、現状を打破できていないのは僕達団塊ジュニア世代が甘ちゃんで、変化に対応できていないと言われれば正解でしょう。
確かに資金力の無さは認めます。
が、やはりバブル時代からの蓄えや、年金を受けながら今でも営業されているそこそこの研磨屋さんと、コストで闘って行くのはどう考えても不利です。
僕の周りにも70歳超えてまだ元気に1人親方〜少人数で営業されている研磨屋さんが沢山いらっしゃいます。しかしお客様の方もそんな高齢化に危惧して、わざわざ其の方達よりも高い単価で弊社に仕事を発注して下さる担当者様も少し増えて来ました。
でもそんな会社様は弊社の売上の中でも僅か10%にも満たず、残りの90%は同業他社様にいつ取り変わられてもおかしくない安い仕事です。

こんな危機的状況で、どうして高待遇で将来ある若い子達を迎え入れる事ができるのでしょうか。



僕を慕ってついて来てくれる今の従業員のみんなに、
『給料もっと欲しかったら残業で稼いで』
今はそれしか言えないのが、とても悔しいです。




続きはまたお話しします。
次回のテーマは、
《社長業とは…》