バフ研磨の鏡面加工について | 株式会社ハナオカ

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今日はバフ研磨の続き【鏡面加工】についてです。


鏡面加工とは、その呼び名通り鏡の様な面に仕上げる加工です。
その多くは、金属の素材生地から徐々に番手を細かくして艶出ししていきます。
前述したバリ取りを施した後に徐々に番手を細かくしていく場合や、初めから鏡面されている製品にさらに手を加える場合、溶接加工などで形が変わった部分を元の輝きに戻す場合もあります。
主な鏡面加工の材質として、代表的な物はステンレスです。世の中の人に触れる凡ゆる物に、ステンレスの鏡面加工が施されています。
身近な物では、洋食器類。
他にもドアの取っ手やサニタリー関連、シンクや看板など。
上記のような各製品を、サイザルバフ・バイヤスバフ・キャラコバフ・ネルバフ(同じバフでも呼び名は様々あります)と呼ばれる麻や綿または糸で編んで作られた羽布に、ライムや青棒と呼ばれる各種研磨剤(これも同じ研磨剤でも各社によって呼び方は様々あります)を塗り付けて磨くのが鏡面加工です。
この時の回転数や、使うバフの種類、使う材料、塗り方、押し付け具合、それらを瞬時に見極めて、どんな材質も光らせてゆくのが、バフ研磨屋の職人です。
もちろん、材質の中では最も簡単に光らせる事が出来るステンレスだけでなく、アルミ、真鍮、亜鉛、銅、チタン、鉄など、熟練度が増せば増す程、鏡面加工に出来る材質も増えてゆきます。
その形やサイズも様々で、0.8Φの穴の内径や、10mを超えるどデカい物、丸三角四角の板・球体・円錐・立方体・直方体・柱・パイプ…数えればキリがないほど色々とあります。



この素晴らしい職業が衰退していく現在を、とても悲しく思います。