〽だめなわたしを 知ってるくせに
泣かせたいのね もう一度〽
丸山修とロス・パリエンテスのデビューシングル、『花街ブルース』の発売と恐らくほぼ近い時期にリリースされた思われる、ロス・パリエンテスのアルバム、「おんなと艶歌とパリエンテス」。
本アルバムはA面には他の歌手のカバーソング、B面にはロス・パリエンテスのオリジナル曲が収録されている構成になっています。
さて、B面スタート曲に当たる『花街ブルース』ですが、シングル盤の音源とは異なるものとなっています。
この楽曲は、森進一氏の『盛り場ブルース』のムードコーラス版ともいえる作品で、北海道から福岡までの各地の盛り場(=花街)が歌いこまれています。
シングル盤は1番から順に、「祇園(京都)」、「中州(福岡)」、「弥生(広島)」、「御園(愛知)」、「すすきの(北海道)」、「赤坂(東京)」と計6コーラスが収録されています。
ただ、シングル盤の歌詞カードを見ますと、実際は8コーラス編成で、4番は「玉水(高知)」、6番は「古町(新潟)」の歌詞が掲載されていましたが、シングル盤の収録時間の関係でこの二つはカットされていました。
しかしながら、このアルバムではカット無しの8コーラスフルで収録されており、伴奏のカラオケの音はシングルと一緒ですが、ボーカルはシングルとは別録りのバージョンが収録されています。
シングル、アルバムとも彼ら(というよりリードボーカル)のアクの強い歌い方は変わりませんが、アルバムの方がややマイルドかなという印象です。
現在(2024年)ではシングルバージョンが某動画サイトでアップされているので、そのアクの強い歌唱を聴くことが出来ると思います。
この歌唱がクセになる人はなるでしょうし、嫌いな人は嫌い、という聴く人を選ぶ歌い方なので、万人受けはしないかなとは思います。
【レコードデータ】
レコード会社:キングレコード
レコード番号:SKK548
発売日:1969年?月?日
A面
1.『港町ブルース』 作詞:深津武志 補作詞:なかにし礼 作曲:猪俣公章
2.『あなたに泣いた』 作詞:滝口暉子 作曲:宮川としを
3.『君は心の妻だから』 作詞:なかにし礼 作曲:鶴岡雅義
4.『花と蝶』 作詞:川内康範 作曲:彩木雅夫
5.『港町 涙町 別れ町』 作詞曲:浜口庫之助
6.『年上の女(ひと)』 作詞:中山貴美 作曲:彩木雅夫
B面
1.『花街ブルース』
2.『女の日記』
3.『恋は濡れてる』
4.『他人(ひと)の花』
5.『逢いたいなんて』
6.『なみだ文字』
B面全曲 作詞:山口洋子 作曲:猪俣公章
編曲:高田弘(B-1,6除く)、猪俣公章
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