絵描きになりたかった、少年の頃


友だちと外で遊んでいる時間と、夢中になって絵を描きながらひとりで過ごしている時では、まったく異なる世界に自分が存在しているような感覚です。





中庭や洞窟のような通り土間など、プライベートが保てる場所でひとりで過ごしているうちに、「異なる世界」に存在する「もう一人の自分/真我」がいることがわかっていました。


当時はまだまだ語彙力が無くて、そのことについて説明することができず、言葉にならないもどかしさ。そんな10歳のある日のこと、世界と自分のカラダがひとつになる神秘体験/ワンネスを経験することになります。


マインドは物理空間の枠に縛られるが、意識は時を超えて生きていられることを知り、見えない法則を操れるようになるために、異なる世界に居るもう一人の自分(超意識)や意識を共有している存在に報告や相談をして、物理空間と意識の二つの世界で暮らすマルチバースな毎日を送ることになります。




  もう一人の自分と出会う旅


この神秘体験をきっかけに、カラダを飛び越えた世界に存在する「本質の自分」と出逢う旅がはじまりました。この頃から世界中に出かけたくてウズウズしていたようです。


自分の「好きなところに行こう」と、頻繁に四国から東京に出かけていた高校時代。この頃から音楽とファッションと旅行が好きで、海外に行きたくてしかたがない毎日です。週末がまだ歩行者天国だった明治神宮前や代々木公園では、物理空間で繰り広げられる光景を目で感じて、心で意識の世界を見つづけていました。


振り返るとこの時から2拠点生活の自主トレをしているティーンエイジャー。そして「まずは好きなことをしよう」と人生の進路を決めた文化服装学院。


日本全国。または、アジアのいろんな地域からやって来ているクラスメイト。同じ世代のちがった場所/国で生まれ育った人たちとの交流に刺激されて、ハートの奥まで楽しくてしかたがありません。ほぼ毎日のように街に繰り出せば呼び止められて、よく雑誌に写真を載せてもらっていました。


「世界はもっと広いはず」

「まだまだ知らないことばかり」 

   好奇心が止められない。