{E77F5942-1AB2-4C7D-90E4-2E2508CC05CA}【兄弟は贔屓(ひいき)して育ててください】

自分には子どもがいると言う方。

そして2人以上のお子さんを持つ方。


「子どもを贔屓して育てている」と言う方はいらっしゃいますか?


面と向かって「ハイそうです」と答える方はいないかもしれません。


ところが実際は1/6の母親が「特定の子にえこひいきをしてしまう」と言うアンケート結果があります。そして「平等に接している」と答えたのは全体の1/3に過ぎませんでした。

これは「netmums」というイギリスのネットサイトの調査結果です。


と言うことはこれを見て安心された方も多いと言う訳です。


親は一体どの様な理由から依怙贔屓してしまうのでしょうか。


それは大きく4つに分類されます。

1.スペックの良い子を好む

2.自分と似ている子を好む(嫌う)

3.手がかかる子を可愛がる

4.家系や夫に逆らえない


1.スペックの良い子を好む

頭が良い、スポーツができる、顔が良いなどその子の才能を大事にし過ぎて贔屓してしまいます。そしてその子だけを褒め、大事にするあまり他の子への対応が薄くなってしまいます。


2.自分と似ている子を好む(嫌う)

人は見た目や性格が自分と似ている子を好む傾向があります。これは生物学的な行動で本能がそう働くと言われています。


たた幼少期に親から愛されなかったなど、自分に自信が無い親は、逆に自分と似ている子供が愛せないということがあります。


3.手がかかる子

いわゆる「出来の悪い子」、「問題児」や「甘えん坊」です。「この子は私がいないとダメ」だと思ってしまい、共依存の関係になります。この場合に蔑ろにされるのは努力家で手がかからない子です。


4.家系や夫に逆らえない

「長男だから」、「男だから」という理由でその子を大事にする様な圧力がかかります。古風な考えですが日本には実際にまだ多く根付く考えです。



「なるほど」と思い当たる節がありますか?

もしかしてこの結果を見て安心されましたか?


肝心なのはこの後です。

依怙贔屓をされて成長した子供達はどうなるのかと言う点です。


パデュー大学のジル博士が行なった調査によると依怙贔屓をされて育った子供はうつ病、非行になる確率が2倍になると言う結果が出ました。


驚くべきは「贔屓してもらった子」にも、「贔屓してもらえなかった子」にも悪影響を及ぼすと言うところです。


「贔屓された子」は結局のところ親の支配下にいます。そしてそこから抜け出せない苦しみや、人間関係の形成に問題を抱え、うつ病を発症させる確率が高まります。


「贔屓してもらえなかった子」は家に自分の居場所を見出せず、外に出るようになります。そこで悪事を働き非行に走る機会が多くなります。




私のところに相談に来られる方には「親から依怙贔屓されなかった」、「愛情を十分に受けられなかった」と言われる方がとても多いです。


依怙贔屓は本人、そしてまたその子孫へと影響します。子育てにおいて深刻な問題だと言えます。


では親はどのように兄弟に接すれば良いのでしょうか?

子どもを平等に愛するのは難しい問題です。

しかも「子どもは平等に愛されることを望んでいません」


今の一文、サラっと読んじゃったかもしれません。

大切なのでもう一度言います。

「子どもは平等に愛されることを望んでいません」


不思議に思われますよね。

「これまで依怙贔屓の危険性について話してきたのに、ここに来て突然なんだ」って話です。


でもそうなんです。

子どもが望んでいるのは「平等に愛される」ことではなく、「自分が1番に愛される」事です。

つまり兄弟11人を依怙贔屓(1番)します。



私のやり方ですが

・子どもに接するとき、それぞれに「1番好き」と伝えます。


・夫と協力して「その子とだけの時間」を作ります。

先日は娘が夫と映画に行っている間、私は息子と公園で遊びました。

お風呂に入るときに1人の子と入るのは比較的簡単かもしれません。


そうやって幼少期に自分の心を満たされると「自己受容」できる子へと育ちます。


「自己受容」はとても大事な話しなのでまた別の機会にお話ししますね。