健康診断の高度異形成の結果が出て、診断が確定してから8年経過しました。
あの時はあの時で辛かったけれども、最初の時のショックに比べたら、まだ闘う元気があってよかったな。
死を感じると命がありがたく尊いものになると言います。
不自由があって初めて自由を感じるという人もいます。
がんの後に、「がんに感謝」とかキャンサーギフトとか言う人もいます。意見は人それぞれ。
私にとっては全然ギフトじゃない。ただの過酷な試練で運命。
がんがない人生のほうがいいに決まってる。
子供を作って幸せな家庭を作るっていう夢を見ることもできないまま、取り去られるよりかは。
今でも5年後の自分は、生きているかどうかわからない。
でも、出来ることを精一杯やって、「たまたま死ななかった自分」の「猶予期間」を有効に使おうと思う。
多分に自分を甘やかしながら、ね。
来月はお盆もなく海外出張になりました。
たまにがんにならなかったパラレルワールドの世界の自分を想像するけど、彼女はきっと今の私を羨むでしょう。私が彼女を羨むように。
隣の芝は青く見えるものなので。