今日はこのニュースで持ちきりでしたね。
結果的にJR側の訴えが棄却されたわけですが、ほんとにモヤモヤした裁判でした。
そもそも、JR側が訴えた時点でって感じでしたが。
まず民法には、法的な責任を問えない人が他人に損害を与えた場合、監督する立場の人が賠償責任を負うという規定があるそうです。
よって、今回の認知症の男性の介護をしていた奥さん、そして離れて暮らしていた息子さんまでも責任を問われていました。
この民法に当てはめたらそうなっちゃうの?
だとしたら、この民法ってなんなの?
私としては人ごとじゃなくて今日ニュースを見ながら数年前のことを思い出していました。
認知症の方を自宅で介護する大変さって言葉で表せないくらい壮絶で悲惨なんです。
今はもういないですけど、、同居していた祖母が認知症でした。
ずっと自宅で、息子である私の父を中心に介護していたんですけど、
だんだんと酷くなる症状に手が負えない状況でした。
泣く、騒ぐ、罵る、徘徊する、
日常茶飯事でした。
穏やかな時ももちろんありましたが、完全に振り回されていました。
階段を登ろうとして踏み外したりしないように、階段のとこに柵みたいなものも設置したし、
ベッドから降りたら鳴るセンサーも取り付けたりしました。
大好きな家族だからこそ、日に日に変わっていく祖母の姿が切なくて、悲しくて、怒りたくないのにその気持ちの矛先をどこに向けたらいいか分からなくて。
どうしようもなかったです。
家族が壊れてしまうかもしれないと思った時期もありました。
最終的に施設入所を決めて、施設に問い合わせた時はすぐには入れない状況でした。
1年待つのは覚悟してくださいと言われ、施設に入れる日が決まるまで本当に辛かったです。
結局、知り合いのツテで運良く数ヶ月後に入ることが出来ましたが、すぐに入所出来るのは難しいと思います。
そして、入所してもお金が結構必要です。施設によるのかも知れないけど、両親はそのお金を工面するのに苦労してました。。
これまで看護の仕事をしていて、今回のニュースのご家族のように、老老介護をなさってる方達をたくさん見てきました。
更に御子息がいない方もいらっしゃったり、、様々なケースがあります。
でも、入所させたくても出来ない社会の現状があります。
国はもっと医療や福祉にお金を使うべきではないですか?
でも、結局のところ、社会の仕組みを作っているのは国民ではなく、庶民ではなく、庶民の暮らしを知らない方々。
最近の国会議員のニュースなどを見る限り、これからの社会にとてもじゃないけど期待出来そうにありません。
今回の裁判での判決が無駄にならないことを願うばかりです。