2013年5月～6月のエントリで、鳥取の県立高校における修学旅行が、米子ーソウル間の国際線の利用率向上のために利権利用されている可能性について取り上げました。「いやなら選ばなければいい」のパワハラ発言で悪名の高くなった鳥取西高の保護者の方からの掲示板への書き込みによれば「事前アンケートもなし、学校への問い合わせ、説明会での発言には子どもの名前をつけないと受け付けない、予算は概算の提示もなく、終了後の会計報告もなし…」と不満と不安を募らせています。同時に、ここまで頑なに、しかも保護者や生徒のの声を抑え込む形でソウルへの修学旅行に拘る学校側の態度は、「航空利権目当ての高校教育への県当局の介入」というネットの皆さんの主張の正しさを裏付けていると考えます。今回は、少し目先を変えて、この問題の背景にあると考えられている「鳥取県による米子ーソウル間航空路線の利用促進策」が鳥取県民にとって正しいのか否かを見て行きたいと思います。
鳥取県は、国際航空便利用促進費（定期便）として、平成25年度は約1億円（9179万3千円）を計上し、これを正当化する経済効果として、地域居住者の便益2億3千万円、韓国人来訪者による経済効果3億6千万円を挙げています。詳細は鳥取県のＨＰから見ることが出来ます。
ここで問題なのが、「地域居住者の便益」の経済効果（国際空港アクセスに要する時間の短縮効果、交通費の削減効果）として挙げられている「 約２億３千万円」を享受する人間が極めて限られていることです。。日本人の米子ーソウル搭乗者数は平成24年度11273人(韓国人は4,956人)に過ぎず、往復利用すると考えるとメリットを受けている人間はその半分の5,637人に過ぎません。更に、２億３千万円を5,637人で割れば、一往復４万円もの便益をわずかな人間が享受するという不公正が生じていることが分かります。ビジネス利用等で１年に何回もソウルー米子間を往復する人がいることを考えると、この不公正はさらに大きくなります。
ここまで受益者が限られてしまう場合、「税金の投入」は適切でなく「受益者負担」が適切と考えます。ソウル便利用者が受ける便益（一人当たり約４万円）の２分の１に当たる２万円程度を「受益者負担金」として利用者から徴収すれば、上記国際航空便利用促進費を支払ってお釣りが来る計算であり、一部のソウル便利用者のために税金を投入することは正当化されません。利用が減れば４万円を上限に受益者負担金を値上げすればいいだけであり、そうすれば保護者や生徒の反対を抑え込んで無理やりに高校生をソウルに送る必要もなくなる筈です。（詳しくは12月31日エントリ参照）
（関係方面への凸例文）
１ 鳥取県https://db.pref.tottori.jp/kenminnokoe-bosyu.nsf/Kenminkoe?OpenForm、http://www.pref.tottori.lg.jp/dd.aspx?menuid=100101より
（例文）
平井伸治知事様
鳥取県の予算に毎年計上されている米子ーソウル間の国際航空利用促進費について、日本人が年間６千人足らずしか利用しないのに１億円もの税金を投入する正当性はありません。鳥取県の説明によれば利用者は２億３千万円もの便益を享受しているとのことですが、利用者負担の原則により、利用者から各人が受ける便益の一部を徴収すれば税金の投入はせずに国際航空利用促進費相当の費用は賄える筈です。直ちに是正を要求いたします。また、県立高校の修学旅行においては保護者や生徒の反対の声を抑え込んで修学旅行先を学校側が一方的にソウルに連れて行くというパワハラ行為が平然と行われ、上記と併せて直ちに是正することを求めます。
２ 自民党https://ssl.jimin.jp/m/contact、自民党鳥取県支部連合会http://www.jimin-tottori.jp/meyasubako.html及び自民党所属鳥取県議会議員http://www.pref.tottori.lg.jp/dd.aspx?moduleid=155189&BlogCategory=3074あて
（例文）
鳥取県の平井知事は、米子ーソウル間の定期便維持のために、国際航空利用促進費として毎年多額の予算を計上しています。平成２５年度も１億円もの税金が投入されますが、日本人の利用は年間６千人足らずしかなく、血税投入の正当性はありません。鳥取県の説明によれば利用者は２億３千万円もの便益を享受しているので、利用者負担の原則により、利用者から、各人が受ける便益の一部を徴収すれば税金の投入はせずに国際航空利用促進費相当の費用は賄えるはずであり、直ちに是正を要求いたします。また、県の意向を反映してか、鳥取県の県立高校の修学旅行においては保護者や生徒の反対の声を抑え込んで学校側が半強制的にソウルに連れて行くというパワハラ行為が平然と行われており、同時に是正を求めます。平井知事が是正に応じない場合には、次期知事選において平井候補を支持せず、対立候補を立てることを要望いたします。
３ 国会議員
（自民党議員）
・西田昌司議員 http://showyou.jp/form/form_3.html（ツイッター@j_shoujinishida）
・義家弘之議員http://www.yoshiie-hiroyuki.com/inquiry/index.html（ツイッター@yoshiiehiroyuki）
・片山さつき議員 http://www.satsuki-katayama.com/cheer/index.html（ツイッター@katayama_s）
・原田けんじ議員（自民党法務・自治関係団体委員長）http://haradakenji.com/mailform/（ツイッター@harada_kenji）
（例文）
①メール又はＦＡＸの場合
⇒２に同じ
②ツイッター例文（127文字）
鳥取県平井知事は実需のない米子ーソウル便維持に多額の税金を投入し、鳥取の県立高校ではソウルへの修学旅行強要が横行しています。至急の是正と、是正なき場合、次期知事選において自民党が平井氏を支持しないよう要望しますhttp://ameblo.jp/tomosibitikaku/entry-11738834689.html
４ 保守系野党議員
・平沼赳夫議員 http://www.hiranuma.org/new/debate.html
・三宅博議員 http://miyakehiroshi.net/?page_id=26（ツイッター@_MiyakeHiroshi_）
・西村眞悟http://www.n-shingo.com/office/index.html（ツイッター@tokyooffice3）
（例文）
①メール又はＦＡＸの場合
⇒２に同じ
②ツイッター例文（102文字）
鳥取県平井知事は実需のない米子ーソウル便維持に多額の税金を投入し、鳥取の県立高校ではソウルへの修学旅行強要が横行しています。至急の是正にお力添え頂ければ幸いですhttp://ameblo.jp/tomosibitikaku/entry-11738834689.html
５ 拡散用ツイート例文(127文字）
[拡散]鳥取県平井知事、日本人利用者6千人足らずの米子ーソウル間の国際線維持のために１億もの税金投入。県立高校ではパワハラによる保護者反対を抑え込んだソウル修学旅行が横行。是正の為,関係方面への凸をお願いしますhttp://ameblo.jp/tomosibitikaku/entry-11737890435.html
（関連記事）
（当ブログ）
鳥取県平井知事、邦人利用6千人弱のソウル便に税金を約１億投入！県民も修学旅行生も人身御供？
（鳥取汚鮮ニュース様）
≪米子ソウル便、約6千人の利用者の利益（2億3千万）の為に税金約1億円≫
《 搭乗率４割切る 12月の米子ソウル便 》
《 タイ―米子のチャーター便 今春にも実現か 》
《 国際航空便利用促進費(定期便)：平成26年度当初予算 》
（転載先）
くにしおもほゆ様
独り言をなんとなく・・・様