午前6時半
平日だという事もあり、クラブG2内にはターゲットが残っていない為に見切りをつけ退店する事に決めた。
地下のダンスフロアから地上へと続く階段が長く感じる。
階段を登ると同時に上がってくる胃液をバーカウンターで600円もした高級ミネラルウォーターで流し込む。
こんな時間までクラブ遊びをしたのが久しぶりで身体の節々が痛い。
長堀通り側に出てくると、いかにもクラブ通い詰めてます感満載の金髪ギャルが1人で立ちんぼしている。
'金髪に目が無いハイツさんなら絶対に声掛けてるんだろうな.
地下鉄の階段を降ろうとした時に金髪クールビューティーから横顔がチラッと見える。
くっそタイプや….
こうなるともう帰れない。
けいし「おはよう^ ^声掛けて良い?」
金髪ギャル「もう掛けてるやん。友達もうくるから声掛けてもしゃあないで。」
けいし「よしよし。一次審査クリアって事やな^ ^ しんどそうやけど大丈夫か?よし、水買ったろ^ ^金だけはある^ ^」
ずいぶんと酔っ払っておられる様子の金髪ギャル。
手を引っ張りコンビニに連れ出そうとするが、その手を叩かれて怯む。
しぶしぶすぐ近くの自販機にてミネラルウォーターを購入。
金髪ギャル「ありがと、ちょっとましになったわ。」
飲料水の確保をした事により、ようやくまともに会話をしてくれるようになり和む。
けいし「むっちゃ髪キレイなぁ、この時間帯でこの艶保ってたら風呂上がりえらい事なるでこれ大丈夫か自分www」
金髪ギャル「ありがと〜」
けいし「これ途中から色ちゃうやん、これが噂のグラデーションか〜ハイツさんも喜んでるわ〜www」
金髪ギャル「ハイツてwww」
けいし自慢のトークにより、金髪ギャルが相槌に疲れてくる。
しばらくしてiPhoneを片手に愚痴り出す金髪ギャル。
どうやらG2から出てきて一緒に帰宅する予定だった相方ギャルはお持ち帰りされた様子。
(´-`).。oO(よっしゃワンチャンあるでこれ。。。
こうして金髪ギャルは1人で帰宅する事となり、南海難波のまで送る事となった。
ちなみにクラブG2から南海難波駅まではまぁまぁ遠い。
普通にヒールの女子が歩けば20分ぐらいはかかる。
金髪ギャル「ちょっとまずはトイレ行きたいねん、ヤバいねん。」
けいし「コンビニはこの時間帯に貸し出ししてないよな。ちょうど喫茶店あるでほら^ ^」
金髪ギャル「いや、そんなんいらんねん。」
トイレを借りる為という口実で飲食店への連れ出しを何度も試みるが、断固拒否。
ぴょぇえええwww
耳が痛いっすwww
しばらく歩き辿り着いたトイレが相合橋の公衆トイレである。
金髪ギャルが用を足して帰ってくる。
すっきりしてお酒も抜けたのかこの辺りから積極的に自分の話をしてくれるようになった。
ミナミの遊び慣れている罵声ギャルと言えど素直になれば普通の女の子なんやね。
よく笑う素直な金髪ギャルにどんどん惹かれていった。
けいし「てかこんな時間までクラブ遊びしてて彼氏心配せんの?」
金髪ギャル「彼氏にはクラブ行くって言ってるよ、お互い束縛とか嫌いやから…てか彼氏おるってなんで知ってんの?」
けいし「そりゃいいなって思うコには彼氏おるやろ〜…」
様々なトークやテクニックが溢れてるこのご時世に彼氏グダすら崩せないナンパ師なんて僕ぐらいだろうけど、彼氏グダは本当に苦手。
鬼畜会なんて名ばかりで僕は鬼にはとてもなれない。
けいし「寒いし風しのげる場所でもうちょっとだけ喋ろう!」
金髪ギャル「まぁちょっとだけなら….」
裏難波のホテル街に着いた。
えっちゅうさんの真似して1人でラブホテルに入った。
「俺、ラブホの有線なんと寝られへんねん」っていいながらホテルに入った。
1人でパネル選んでたらおばちゃんに叱られた。
「女の子やったら1人でもええけど男性1人はあかんでお兄ちゃん」って言われた。
ホテル出たら入り口に金髪ギャルが待ってた。
駅まで送ったらありがとうってキスされた。
負け。
おわり