今週はお店の前が桜並木で満開なことも伴ってランチ営業も忙しかった
1日のランチ売上が4万円を超えるようになってきて一先ずの目標は達成したのかと思っていたらケンさんはまだまだ上を見ていて納得していないようだ
ここに僕と現場の差はあるが嬉しい差だ
トップがもっと上を見ているのに下が共感してないほど寂しい事はない
むしろ夜の営業を補填するために始めたランチ営業
トップはそんなに無理しなくてももういいんじゃないかと思ってるのに下は満足してない
組織を運営する上でこれほど単純な成長する方程式はない
なんにせよ嬉しい忙しさだ
ランチをやる事を許可した最低限の条件は
夜の社員を使わない
居酒屋がランチ営業もやるもっともな理由は夜の社員が固定給で昼も夜もお店を開けるから売上だけが伸びて人件費は膨らまないから利益が増える
という一見効率の良さそうだがその負担すべでが従業員である社員にいくという謎の解決方法が成り立っている
しかし日に日にやる気のあった社員の顔は死んでいく
だからうちではランチ営業を再開する条件は夜の社員に負担をかけず別のスタッフでお店を開けるのが条件だった
僕はそれを見えるところでちゃんとチェックするために当面はランチ営業に出ることにした
じゃなきゃ飲食店のスタッフはすぐに空回りの無理をする
無理は続かない
これは仕事でも僕の趣味のトライアスロンでも共通して言える法則だ
ランチを終えて本社の打ち合わせに戻る途中自分のランチを済ませようとたまにいく老舗の恵比寿の定食屋
見た目からしてパンチがある
量は大盛り
値段は普通(すき家の方が安い)
味はまぁまぁ
ここにしかない味でもないけれど
どこにでもありそうで中々ない素敵なお店
店のおばちゃんは雑(笑)
半分タメ語でお客様を煽る
だけど嫌な気がしない
お店も決して綺麗ではない
料理を作りながら賄いを頬張りジュースを飲んでるスタッフ
時間がかかる料理を頼んだらあからさまな嫌な顔w
だけど嫌な気はしない
僕が自分のお店でスタッフがやっていたら大激怒だ
だけどそれがこのお店では通用する
そしてうちなんかよりランチの時間は沢山のお客様が入っている
この方程式がわかれば面白いけどここにはそんな理屈じゃないなにかがある
よく外食産業の上場企業の社長なんかの講演会とかやってるけどそんなものには全く興味もわからないしどうでもいい
現場を見てない彼らの成功体験なんてまったくどうでもいい
だけど
このしみったれた創業何十年かわからないような定食屋の社長の話は聞いて見たい
どうやってこれだけの人間をこの規模の小さな駅前の定食屋で雇用しているのか
利益はどのくらいでるのか
どんな理念を持ってこのお店を何十年も続けているのか
気になる
とにかくいまうちにできることはどんな事も続ける事
ただひたすらに
2017.4.7
㍿ゴキゲンファミリー
代表取締役 長栄潔