Just a Runaway

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現実逃避上等の廃人が思ったこととか何かの感想とかを自分の記録用に書くだけのブログ。

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 Nakajima Racing。中嶋企画。どっちでもいいですが、SUPER GTとSUPER FORMULAに出てる、中嶋総監督率いる、あのナカジマレーシングです。
 まあ、有名なチームですよね。今日はそこのお話し。結構真面目な話です。

 率直に言いますと、SGT、SFともにびっくりするほどの不調がここ数年続いております。
 毎レースのように起きるマシントラブル(主に小暮選手)、Q1突破すらままならないレースばかり。
 単純にドライバーが遅いんだろ、と言いたいところですが、2014年までSUPER FORMULAのNakajima Racingのハンドルを握っていたのは小暮選手です。遅いわけがない。もう1人は中嶋大祐君(名前の通り、中嶋監督の息子。次男)ですが、彼も別に悪いタイムなわけではない。

 じゃあなんで遅いわけ?って言うのがかねがね僕の疑問だったんですけど、先日のスーパーフォーミュラGo Onの特集でちょっとわかった気がしました。

 まず、マシン本体の問題ではないかな、と。
 SGTはちょっと置いておきますが、SFは2014年度から車はダラーラ社のSF14で統一されてますし、タイヤはワンメイクです。SFはトヨタ・ホンダのみが参戦しているので、エンジンはトヨタ製かホンダ製の2択です。
 という事は、マシンの主要部分はみんな共通、という事になります。
 あと変わってくる部分は、細かなセッティング――マシンのダウンフォース量とか、足回りのセッティングとか、そういうところ――とドライバー特性くらい。SFはとにかく「最も速いドライバーを決める」ことに長けてるというか、速さを見極めるレースだと思います。その話は今は置いておいて…。
 とにかく、個体差がない分SFは細かい部分が非常に重要になってきます。

 突然ですが、ここで過去数年分のNakajima Racingでドライブした選手の年間順位をご紹介します。
 ■小暮卓史選手
 2007年:3位
 2008年:5位
 2009年:4位
 2010年:4位
 2011年:4位
 2012年:7位
 2013年:10位
 2014年:7位

 ■ロイック・デュバル選手
 2007年:6位
 2008年:2位
 2009年:1位

 ■中嶋大祐選手
 2011年:13位
 2012年:NC
 2013年:12位
 2014年:15位


 やばい、打ってて切なくなってきたんですけど、前言撤回していいですか…。
 本当は何をいとうとしたのかと言うと、実は2012年末に中企のエンジニアさんがTeam無限に移籍してるんですね。これがスーパーフォーミュラGo Onでやってた特集の話。見てた人は思い出してください。録画してまだ見てない人は見てください。山本尚貴選手の特集のやつです。
 で、このエンジニアさんが抜けた穴を、中企がまだ埋め切れてないんじゃないか、と言いたかったんですよ。
 言いたかったんですけど、小暮選手の成績が落ち込み始めたのは、その人がまだ在籍していた2012年あらだというのと、大祐君の成績が以下略だったので不安になりました(おい)。

 小暮選手曰く、2013年度のマシンはセットアップがなんか合わないと言うか、とにかく2013年のマシンは不調だった、とかなんとか話してませんでした?以前。
 大祐君に関しては、2011年が国内復帰(それまではイギリスのF3だかにいた記憶)なので、初年度の記録が振るわないのはまあ、納得できるんですが…。

 もしかして、2010年のシーズンオフにエンジニアさん離脱してます…?
 2010年と言えば、山本尚貴選手が中企から出走してた年なんですけど、この段階で中企にいた超ベテランエンジニアさん、抜けました…?ああ、なんかそれなら納得できる…。


 僕は一チームの中の動きにまで明るくないですし、まあ、調べれば得てくるのかもしれませんけど、そこまでする体力ないですし、何より目が見えない(眼鏡が遠方にいて何も見えてない状態で目を細めながらこのブログ書いてます)ので、そこまでしたくないって言うのが本音なんですけど、もしそうなら納得ですよねー。


 先日某イベントで脇阪寿一選手も言ってたんですけど、モータースポーツって個人戦じゃないんですよ。
 マシンがあって、メカニックさんがいて、エンジニアさんがいて、ドライバーがいる。ドライバーのフィーリングを聞いてエンジニアさんがセットアップしなおして、レース中タイヤ交換やら燃料補給をしてくれるメカニックさんがいる。勿論、作戦を立てる人だっています。そういう人たちに支えられて、レースは成り立ってます。ぴったりと当てはまるジグソーパズルみたいなもんです。

 思うに、今の中企って、そのピースがはまってないんだろうなーと。
 決勝中のラップタイムだけ見てれば、別に悪くないですもん。
 ただ、一発のタイムが出ない。これはSFもSGTもそう。
 という事は、マシンセットアップがうまくいってないってことじゃないですか(いろんなところで言ってるけど)。

 別に、セットアップがうまくいかないのはエンジニアさんのせいではありません。ドライバーが自分のフィーリングを伝えるのがへたくそな場合だってありますし、セットアップしても解消されない何かがあるのかもしれない。


 この意見はあくまで僕個人の考えなので、これが正しいってわけでもないですし、先にも述べてるように別にエンジニアさんを責める気も無いです(ドライバーだってどこか悪いところがあると思うし)。
 とはいえ、そういうエンジニアさんを育てられないチームにも問題があるのかもしれませんし、結局突き詰めれば一種の才能なわけですから、そこをとやかく言ったところで何の解決にもなりません。


 話がSGTに行きますけど、先日のSGT第2戦富士大会で、中企の車が306km/h位を記録してましたよね。
 これって、数字だけ見るとすごい事なんですけど、よくよく考えると、ちょっと疑問が…。
 というのも、富士は世界屈指の高速サーキット――全長1.4kmのロングストレートがあるようなサーキット――ですから、ダウンフォース量は減らします。そうすると確かにトップスピ-ドはあがりますが、あげすぎると第3セクターでダウンフォース足りなくてタイム稼げなくなります。
 現にトヨタは290km/h位ですし、ニッサンが300km/hちょいかな?という事は、中企のセットアップはかなりダウンフォースが少ないセットアップになってたと予想できます。

 実際の第3セクターのタイム見てないので知りませんが(富士大会録画忘れてたんで…)、多分第3セクターでかなりロスしてるんじゃないかなぁ。



 ここからの話はSFとSGTがくっつきます。
 さて、中企に限らず、SGT・SF両方に参戦しているチームは、SGTだろうがSFだろうが、基本的にエンジニアさんもメカニックさんも殆ど変りません。
 TOM'Sの東條さんだって、SGTもSFもやってるでしょ?

 という事は、エンジニアさんの不調は即SGT・SFの成績不振につながるわけです。勿論、中企みたいにSGTとSFで同じドライバーが走ってる場合、ドライバーの不調は即成績不振に繋がります。後者に関しては当たり前ですね。


 今の中企がどちらの状態なのか、もしくはその両方なのかは、これを読んでる人にお任せします。
 再三申しておりますが、僕は内情に明るくないので、ここに書いてあるのは全部、あくまで憶測です。
 でも、やはり人間対人間です。ある日突然パチッとピースがはまることだってあると思いますし、一生その日が来ないかもしれません。
 後者だと悲しいので前者を期待したいのですが、その日が来るにはもう少し時間が必要になるかな、と言うのが僕の見解です。



 なんにせよ、中企の復活は僕以外にも(きっと)多くの人が望んでいることだと思うので、一日も早い中企の復活を願って止みません。





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