【速報】 29羽の鳥たちを緊急レスキューしました | 鳥の保護活動/TSUBASAみらくる日記

【速報】 29羽の鳥たちを緊急レスキューしました

真夏の真夏の陽射しがまだまだ厳しい中、緊急の受け入れをいたしました。
経緯は次の通りです。

8月15日

1本の電話がありました。
内容は、およそ20羽の鳥たちを受け入れてもらえないかというものでした。
事情をお聞きし、緊急を要するものだと判断したので、その日の内に施設に
運んでいただきました。
 ※通常のご家庭からの引き取りには、事前に健康診断をしていただくなどの
  必要な手順がありますので、連絡を受けたその日に引き取りという流れは
  緊急度が高い場合のみに行っています。


【経 緯】-----------------------------------

ご連絡をいただいた地域は、千葉県佐倉市。
およそ20羽の鳥たちが炎天下の中、屋外に放置されているところを近隣の
住民の方が発見。
鳥たちの飼い主は、およそ2カ月前にその場所に引っ越しをしてきて、家はあるにも
かかわらずその家の中では生活をすることなく、引っ越ししてきてからの2カ月の間は、
鳥たちと一緒に屋外で生活をしていた。
理由は誰も分からない。

2週間前くらいに飼い主がいなくなったことに気付き、近隣住民が残された鳥たちに
水や餌を与える。
飼い主の敷地内に鳥たちがいたため、地元警察の許可を得て、さらには自治会の
同意も得た状態でT様が鳥たちのお世話を続けてくださっていました。
飼い主の所在も不明で、何よりも残された鳥たちの命を守るため、警察は鳥たちの
飼育を放棄したものと見なし、お世話をしてくださっていたT様に、新たな引き取り
先を探すように指示。

引き取り先としていろいろ連絡をとる中、動物園や保健所では、残念ながら引き受け
られないという回答があった。
そのような過程の中、協力者のM様がTSUBASAに連絡をしてくださり、その日の内に
TSUBASAに鳥たちを運んで来てくださいました。
なぜならこのうだるような炎天下の中、鳥たちは屋外にまだいたからです。

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以上が、15日に鳥たちがTSUBASAにやってきた経緯です。
上記経緯の中で、たくさんの「なぜ!?」という点がありますが、今となっては
その真相を確かめたくても、その問いを投げかける飼い主の所在が分かりません。
つまり、鳥たちの経歴についても分からない状態です。

引き取った鳥は、セキセイインコ、十姉妹、キンカチョウです。


飼い主が突然いなくなってからおよそ2週間、お世話をしてくださっていたT様は
次のようにおっしゃっていました。

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二週間関わるなか、情が湧きました。
我が家には団地で保護した猫が三匹います。
人間の無責任な行動に憤りを覚えます。

捨てられた猫は人間不信でなかなか懐いてはくれませんでしたが、
毎日毎日話しかけて来ました。
今は家の中で何処に行くにも私の後を付いて来ます。

言葉を話せなくても彼にも命が有り
その命を軽々しく思う人間の考え方は許せません。
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T様は鳥たちをご自宅でともお考えになられたそうですが、すでに猫がいるという
家庭環境下では、得策ではないとお考えになられたそうです。

地域住民の方が皆さんで協力し合って、この2週間、鳥たちを守ってくださって
いたというお話を聞いて、胸が熱くなりました。「誰かがやるだろう」ではなく
たくさんの方が小さい命を守るために動いてくださり、こうしてTSUBASAに辿り着く
ことができました。
突然いなくなってしまった飼い主にも事情はあったかもしれませんが、鳥たちを
放置して、それもこの猛暑が続く中屋外に放置するという行動には納得がいきませんが
鳥たちの命を守っていただいた地域住民の皆様の行動力に頭が下がる思いです。

今回レスキューした鳥たちについて、追って状況をお伝えさせていただきます。


$TSUBASAみらくる日記

画像は、検疫室に移動した直後の鳥たちの様子。
全部で6ケージ。
引き取った翌日となる16日には、糞便検査のためフンを採取したり、ケージの掃除を
入念にさせていただきました。
猛暑の中、頑張ってきた鳥たちは元気に動き回ってくれているのが救いです。
今後、健康診断も行っていきます。

このレスキューの続報は、以下より
続報①
続報②
続報③