角膜移植手術当日の回顧録 | 公認会計士・税理士の奮闘記

角膜移植手術当日の回顧録

手術が終わり一夜あけました。忘れないうちに昨日からのことメモっておきます。

前日
9時以降飲み食いなしです。
手術中に排尿・排便を我慢してしまい。いきんでしまったりすると、角膜を切除した際に、眼球の中から水晶体などが飛び出てしまうからのようです。

6:00:起床
手術前ということからかあまり寝つきがよくなかった。ただ、そんなに眠くもなかった。

6:30:点眼開始
手術前に眼の洗浄を目的とした点眼開始(30分おき) ベガモックス0.5%

8:00:回診
教授をはじめとする医師による回診。
診察室で移植前の最後のチェック。
やはり、角膜に侵入している血管がきになるようです。
角膜に欠陥があると、血管が移植後の角膜を異質なものと判断して拒絶反応を起こしてしまうようです。
「まっ、それほど気にすることないよ。」と先生は言っていましたが、そりゃきにするって。。

8:26:筋肉注射
緊張を和らげるために筋肉注射を行いました。
私でも年齢は若い方のようなので、普通より多めのようです。
痛い痛いときかされていたので相当身構えていましたが、そこまで痛くなく終了。
ただ、背面から打たれるのでいつまで打たれるのかがわからず、不安はありましたが。。

注射を打たれると注射の効果で、意識が少しも朦朧としてきて、睡魔に襲われます。
自分一人で立つのは危険のようであります。

9:40過ぎ:お呼ばれ
朦朧とするなか、手術室からお呼びが。いよいよ手術です。
最後にトイレへ。
トイレ我慢すると眼の内部が飛び出ちゃうといわれると、しかっりとあますとことなく排尿をする必要がありますよね。
一滴残さず出しました。


手術前のトイレ

9:50頃:手術室へ移動
妻と妻の姉に見送られ、手術室へ。
結構広いですね。
病室の看護師さんと手術室の看護師さんで患者の引き継ぎ処理していました。
名前や年齢、病状、あとはいつごろ注射を打ったとか。

いざ手術室へ

10:00頃:いざ手術
手術台は、歯医者のような青い椅子に座って手術を行いました。

「トイレは大丈夫ですか?」
ここでもやはり聞かれました。
さっき済ませてきたんですが、そう言われるとトイレに行きたくなるのが人間ってやつですかね。
なんかトイレに行きたくなりましたが、さっき済ませたばかりなので、その旨伝えOKに。

座った瞬間に平行になり、
心拍を図る機械、血圧を測る機械が取り付けられいよいよ手術開始です。

まずは、右目の洗浄です。なんかジョウロみたいなので、2種類の薬で洗浄しました。

その後、点眼麻酔、眼球に注射をし、
左目にガーゼと眼帯が掛けられ、
手術をする右目に開眼器をあてられ強制的に眼が開けられるようになりました。

そして、眼球と瞼を何かでつないで動かないようにしてました。
縫ってたのかも。はさみみたいなのでパチンパチンと糸を切っている音が聞こえたから。

角膜を除去すると、いままで光をぼんやりと感じていたものが、
急に何も見えなくなったのを覚えています。

医師が、「この検体はホルマリンに入れておいて」といってたんで、
結構珍しい角膜だったんでしょうね。

その後新しい角膜が上にかぶさると急に明るくなり、
目の前で動くピンセットが見えるようになりました。

5年ぶりの光ってやつですね。

その後は、新しい角膜と眼球の縫合です。
痛みはないのですが、よーく考えると、
眼球って布などを縫うのとはちがって、向こう側に糸を出すわけではないんで、
眼球内を糸が通ってるってことですよね。なんだか不思議です。

先生も他の先生に、「僕の場合は、結構深いところまで縫ってるんだよね。」とか話してたんで、
これは先生次第なのかもしれませんね。

その前後だったと思いますが、
「島崎先生はここらへんまで29分位でおわらせるんだよ。すごいよね。」と
執刀医が周りの先生に話しかけていました。
後で調べてみたら多分この島崎先生ですね。
角膜移植のプロフェッショナルのようです。
東京医科歯科大市川総合病院

あと、先生が終始、基盤が緩いとかいっていました。
私の角膜がどうも柔らかいようです。
柔らかいからどうなのかはわかりませんが、あまり良くなさそうですね。

縫い終わると、開眼器を取り外しいよいよ終了です。
麻酔が効いているため、この時はまだ痛みは全くありませんでした。

意識がもうろうとしていて、立ち上がるのは困難なため、横付けされたベットに移動しての手術室を後にしました。

途中廊下で時計があったので、みてみたら11時20分をさしていたので、
手術前に言われた40分位よりは少し時間がかかったようですね。

11:30頃:病室へ
手術が終了して、手術室から病室へ戻ってきました。
その前に、車いす用のトイレでトイレを済ませました。
術中ずーっと点滴をしていたため、結構大量にでました。
我慢してたのかな。。。

その後、病室に戻る頃には、もう右目の麻酔が切れていてだいぶ痛みが出てきました。

生還


たとえるなら、紙やすりで眼を削られているような痛みですかね。
擦り傷にしみるような痛み。。涙もとまりません。

横になってもずーっと痛むため、これでは流石に寝れないと思い。
痛みどめのロキソニンをもらい、大体30分位して効きだし、眠れました。

その後は、昼食・夕食をとりましたが、それ以外はほとんど眠りっぱなしでした。

朝起きたら痛みはそれほど強くないのですが、
眼球にある糸と上まぶたがすれるような軽い痛みがあります。