4番目 | ばいばい

ばいばい

遥か望む彼方の光
君を照らし出さなくていい
狂おしい花びらを舞い散らせて
堕ちる桜を抱いて 眠る

ここから先は、

姉ちゃんも知っての通りだ。

聞きたいか?聞きたいだろう、

そうだろう。

おれサマは自慢の爪と牙で

わんわんをやっつけた。

里親は怒って、

子猫いりませんか

のチラシをまいた。

それを見たお母さんは

おれサマをうちの子にした。

姉ちゃんは、

おれサマの姉ちゃんになった。