悲しきスズメバチ | 田中トシオのあったかぁい元気

悲しきスズメバチ

近所の方が「蜂の巣があるのしってますか?」と訪ねてきた


エエッ 「どこにですか?」


なんと我が家の生垣にあると言われ そこに行って 眼をこらしてみると確かにある


         

注意してみると ひっきりなしにスズメバチが出入りしている


住宅地で そんなに賑やかではないが 人の通行はそれなりにある


通報してくれた人も 小さなお子さんがいて被害に遭うかもしれないので 知らせてくれた


もう晩秋で ハチの活動はそろそろ終わる そしたら自然にいなくなる



けれど安全のため駆除を頼むしかない


ハチが眠る夜に 業者が来てくれ 巣を袋に包み さらに殺虫剤を大量に吹きかけ ほんの30分くらいで作業は終わった


タテ40センチヨコ30センチ近い巣で中は五層位らしい

大きさで変わるが 値段は一番高いランクだった


                   



聞くところによると 今年はあちこちで発生していて とても

忙しいと言ってた


その中でも今年一番大きな巣だという

袋の中にも殺虫剤をかけて 巣を取り出し見せてくれた


翌日 見に行ってみると巣の形でポッカリ空洞ができていて

足元には大量のスズメバチの死骸が落ちていた


そして昨夜 かろうじて生き延びたハチが 「何があったのか・・・・?」 とまどいながら必死に巣を探している


帰る場所を失った蜂は一週間くらい飛び回っていたが

ようやくいなくなった・・・・・・


蜂はいじめなければ人を刺すことはない 偶然でも 巣に侵入した者を攻撃するが 何もしなければ何もしない


多分夏から作りはじめたのだろうが気がつかなかった


一生懸命に巣を作り 多くの幼虫を育て 何も人間に悪さした

訳じゃないのに死滅させる


 子供たちの安全のために 人の都合で駆除せざるをえない現実に 申し訳なく心が痛んだ












立冬も過ぎ 冬は街中にも近づいている

気温が10度を下回れば自然死する


もう半月気がつかなければそのままで終わっていた筈なのに


     気がついたばかりに…  ゴメンね


田中トシオ