「絵ことば」新作 | 田中トシオのあったかぁい元気

「絵ことば」新作

忘年会 新年会と出かけることも多かったが 暮れから新年にかけ 何枚かの「絵ことば」を描くことができた



人生は旅

常に片道切符で一方的に通り抜ける


終着駅が目的地ではなく 終着駅にたどりつくまでの 途中にこそ幾つもの目的地がある


途中下車しても 回り道してもいい 途中でみつけた目的地に立ち寄りながら生きていく




沢山の夢の種を蒔いた

良い夢の種のつもりだったが
出てきた芽は 悲しみも 苦しさも混じってた

けれど楽しい花が咲き
幸せの実も採ることがことができた

いろんな種があるから
充実した人生の味付けになっていた



我慢の我は 我執の我

  我慢の慢は 慢心の慢


  人からみれば鼻もちならないが

   自我は自らの我


     我を貫きとおすなら

        孤高にたどりつく

初夏にポン

                小さな音させて花が咲く


蓮の根と書いて蓮根

白地にピンクの花は高貴

     

   寒い冬に泥の中に腰までつかり

      凍える手で掘り出すレンコンも


         料理すれば 極上の歯ざわりと味が

      口の中で踊る


泥の中でも美しく咲き

    泥の中でも美味しく育つ


     レンコンの花も根も特上の一級品


花は好きだが虫は嫌い
虫が嫌いだというのは人だけ

花にとって虫は未来につなげる恩人
虫にとっては花は命を預ける恩人

かけがえのない相手は
ふだん気がつかない花と虫




田中トシオ